シノビガミ:追加流派データ

比良坂機関の下位流派3つです。


■悉伽羅衆(しがらしゅう)

 比良坂流古神道の系譜に連なるものの、比良坂機関は関係を否定している異形の集団。
 構成員は首魁たる比良坂直系の巫女を除き、比良坂流古神道の禁術により『狗賓憑き(ぐひんつき)』なるハイエナとヒヒを混成したかのような半人半獣の怪物へと変容させられた一般人である。
 悪人であるほど禁術への適性が高いとされるが、それゆえしばしば忍務を逸脱した殺戮に耽る。
 他流派からは侮蔑と恐怖の半ばした感情を持たれており、特に、隠忍の血統には紛い物の妖物として憎悪されている。


条件:異形化を修得しており、信念が凶であること。また、この流派のキャラクターは表の顔を持つことができない。
流儀:この世に悪をもたらす。
仇敵:凶尾
首魁:「伏姫」比良坂 ダキニ(上忍頭)


流派忍法
【狒々(ひひ)】タイプ:攻撃忍法 間合:1 コスト:3
指定特技:異形化
効果:接近戦。攻撃が成功すると、そのシナリオ中、他のキャラクターに対し-の【感情】を獲得した回数+1点だけ、接近戦ダメージを目標に与えることができる。目標に持っている【感情】が「殺意」だった場合、さらに射撃戦ダメージを1点与えることができる。
解説:同族喰らい、それは人の業そのもの。身の丈3mの半人半獣の殺戮者へと変容する。


【野衾(のぶすま)】タイプ:サポート忍法 間合:なし コスト:なし
指定特技:飛術
効果:戦場表を決定する際に使用できる。戦場が「高所」だった場合、指定特技の判定に成功すると、その戦闘に参加している自分以外のキャラクターは、すべての攻撃忍法の間合が1減少する(0未満にはならない)。この効果は、その戦闘の間持続し、累積しない。
解説:腕と肋骨の間に発現した皮膜をムササビのように広げ、自在に宙を舞う。


【送り狗 (おくりいぬ)】タイプ:装備忍法 間合:なし コスト:なし
指定特技:なし
効果:自分が【居所】を獲得しているキャラクターを攻撃するとき、その攻撃の回避判定に-2の修正がつく。また、通常の攻撃の効果に加え、集団戦ダメージを1点与えることができる。
解説:四足獣形態に変異し、時速100kmを超える走力と常人の数万倍の嗅覚で敵を追い詰める。




■不凋花楼 (ふちょうかろう)

 古来より伝わる煉丹術を極めた毒匠と、その道具たる儚げな美貌のクノイチたちからなる流派。
 会員制の娼館として、典雅な慰めからいかがわしい快楽、そして不老長生の秘薬を提供し、政財界の俗物たちの心身を掌握している。
調略の即物的な面を代表する、ある意味非常に比良坂機関らしい流派と言えるが、反面、戦闘による決着を望む醜女衆や、高度な情報戦と隠蔽工作に価値を置く公安隠密局には疎まれている。


条件:毒術の特技を修得している。
流儀:愛と死を等しく与える。
仇敵:なし
首魁:「楼主」麝ノ目 槐太夫(中忍頭)


流派忍法
【苦蓬(にがよもぎ)】タイプ:サポート忍法 間合:なし コスト:なし
指定特技:毒術
効果:自分が登場していないドラマシーンに使用できる。指定特技の判定に成功すると、そのシーンに登場しているキャラクター全員に1点の集団戦ダメージを与える。
解説:地域一帯に致死性の毒を散布し、戦わずして敵を倒す。


【殺女(あやめ)】タイプ:サポート忍法 間合:なし コスト:なし
指定特技:九の一の術
効果:自分がシーンプレイヤー時のドラマシーンに使用できる。指定特技の判定に成功すると、エネミーの下忍カテゴリ「クノイチ」1体を呼び出し、従者として使用できる。この忍法で獲得した「クノイチ」に攻撃を行ったキャラクターは、《九の一の術》で判定を行い、失敗すると、「重傷」の変調を受ける。また、この「クノイチ」がサポート忍法を1回使うたびに【生命力】を1点失う。さらに、この「クノイチ」が【毒堕とし】の対象となったとき、本来の忍法の効果の代わりに1点の接近戦ダメージを受ける。
解説:微量の猛毒を与え続け養育した特殊なクノイチを操り、兵器とする。


【阿芙蓉(あふよう)】タイプ:サポート忍法 間合:なし コスト:なし
指定特技:幻術
効果:自分がシーンプレイヤー時のドラマシーンに使用できる。指定特技の判定に成功すると、同じシーンに登場していない自分に【感情】を持つキャラクターに対し、1点の集団戦ダメージを与える。
解説:その呼気に至るまで、強力な依存性をもたらす麻薬と化さしめる秘術。




■第451番書庫

 文化財保護等を目的として設置された公益法人が全国に所有する書庫のひとつ。実際には官房機密費によって運営されている比良坂の出先機関
 「正史において存在してはならない古文書」を永久死蔵するための書庫の番人である。
 その武器は失われた禁断の知識。一人に生涯一冊のみ持ち出しが許されている魔術書を紐解くとき、彼ら自身も暗黒の狂気に侵されるという。


条件:好きな妖術の特技を1つ修得している。
流儀:秘密を守る。
仇敵:隠忍の血統、魔道師
首魁:「司書長」碑 碌郎(中忍頭)


流派忍法
【預言の書(よげんのしょ)】タイプ:サポート忍法 間合:3 コスト:5
指定特技:千里眼の術
効果:プロット時に使用できる。指定特技の判定に成功すると、自分を除く間合内にいるキャラクター全員の行動順を、本来のプロット値から1低いものとしてそのラウンドを開始する(結果、自分と同じプロット値のキャラクターがいた場合、必ず自分が早いものとする)。ただし、この忍法を使用するたびにラウンドの最後に「マヒ」の変調を受ける。
解説:自らの正気と引き換えに、限定的な未来を知る。


【外道の書(げどうのしょ)】タイプ:サポート忍法 間合:なし コスト:3
指定特技:召喚術
効果:戦闘中、自分が攻撃する代わりに使用できる。指定特技の判定に成功すると、次のラウンドから、その戦闘が終了するまでの間、渡来人カテゴリのエネミー「鎌舌」「幽々」「羽禿」「飛腑」「匣男」のいずれか1体を呼び出すことができる。以後、このエネミーは、「この忍法を使用した時と同じプロット値」のキャラクターを除き、渡来人カテゴリ以外のキャラクター全員に攻撃を行う。
解説:異界への門を開き、妖魔を召喚する為の儀式を執り行う。


【燔祭の書(はんさいのしょ)】タイプ:サポート忍法 間合:なし コスト:4
指定特技:火術
効果:戦闘中、自分が攻撃する代わりに使用できる。指定特技の判定に成功すると、自分の【秘密】を入手しているキャラクター全員に1点の接近戦ダメージを与えることができる。また、プライズを入手しているキャラクターがいれば、さらに1点の射撃戦ダメージを与えることができる。
解説:人類にとって危険な叡知を、その継承者ごと焼却する為の儀式を執り行う。