シノビガミ:追加流派データ

鞍馬神流の下位流派3つです。


■チェインメイル

 鞍馬神流に属する戦闘集団。練達の剣士を数多く擁する鞍馬神流であるが、剣以外の様々な武器を愛用する者も少なくない。しかしながら徒手空拳での戦闘を旨とする者、とりわけ脚技のみを鍛え上げたとなれば、この異端の流派以外に存在しない。
 流派の忍は両手を鉄の鎖で縛められ、行住坐臥のすべてを足でこなすこととなる。この鎖は修行段階が進むにつれより重く、より動きを制限するよう縛られるという。
 蹴撃にのみ特化した独特の武術は「蚤」と揶揄されつつも、鞍馬神流の剣士たちも野試合を避ける程とされている。


条件:【影法師】または【禹歩】の忍法を修得している。
流儀:忍具を使用しない。
仇敵:隠忍の血統及びその他の鞍馬神流。
首魁:「蹂躙」菅原 道悦(上忍)


【野分(のわき)】タイプ:攻撃忍法 間合:0 コスト:3
指定特技:走術
効果:接近戦。間合内のキャラクターを好きなだけ選ぶ。そのキャラクター全員を目標にできる。攻撃が成功すると、目標に接近戦ダメージを1点与え、現在いるプロット値から±2以内の任意のプロット値に移動できる。
解説:一陣の暴風と化し、敵を蹴り潰しつつ戦場を走り抜ける。


【颪(おろし)】タイプ:サポート忍法 間合:なし コスト:2
指定特技:身体操術
効果:自分に対する攻撃を回避したときに使用できる。指定特技の判定に成功すると、攻撃を行った本人のすべての判定に-1の修正がつく。この修正は、自分が以降のラウンドにおいてプロット値を変更しない限り、毎ラウンドにつき-1ずつ累積する。
解説:敵の白刃に降り立ち、徐々に動きを封じる。


【鳰(にお)】タイプ:サポート忍法 間合:なし コスト:2
指定特技:歩法
効果:戦闘中に使用できる。指定特技の判定に成功すると、その戦闘が終了するまでの間、「平地」及び「極地」を除く戦場の特殊効果を無視できる。
解説:人間の限界を超えた脚力により、水面を蹴り、垂壁を駆け上がる。




■兜跋流(とばつりゅう)

 武術流派としての鞍馬神流、すなわち京八流の流れをくむ抜刀術の一門。その技の要諦は神速の斬撃。開祖以来千年の研鑽を経た剣力は、忍びの世においても最強の名を恣にしている。
 鞍馬神流の剣士たちのほとんどが兜跋流を己の技に取り入れており、実質的に流派内の最大派閥を形成しているものの、兜跋流自体は隠忍の血統や魔物への敵愾心は薄く、鞍馬神流に属しているのも、あくまで強者との戦いを求めてのことである。
 また、兜跋流は刀の収集家・鑑定家として表の世界でも知られており、名のある刀を持っていれば買収も可能と言われている(当然ながら所持者を殺して奪い取り、隠匿してしまう事例が圧倒的に多いのだが)。


条件:刀術の特技を修得している。
流儀:一騎打ちに敗北しない。
仇敵:特になし
首魁:「宗家」兜跋 帯刀 (上忍頭)


【鍔鳴り(つばなり)】タイプ:サポート忍法 間合:2 コスト:5
指定特技:隠形術
効果:戦闘中、自分が攻撃する代わりに使用できる。指定特技の判定に成功すると、このラウンド中に行動した他のキャラクターに対し、1点の接近戦ダメージを与えることができる。既に自分より先に行動しているキャラクターがいても、この効果は適用される。
解説:いつ斬られたのか。僅かでも動けば、五体を分断されての死が待つ絶対領域


【朱鞘(あけざや)】タイプ:サポート忍法 間合:なし コスト:3
指定特技:刀術
効果:自分が誰かにダメージを与えた時に使用できる。指定特技の判定に成功すると、次のラウンドに使用できる忍法のコストの合計が1点上昇する。
解説:斬った敵の肉体そのものを鞘とし、極限まで加速した抜刀を行う。


【銘消し(めいけし)】タイプ:サポート忍法 間合:なし コスト:なし
指定特技:詐術
効果:自分がシーンプレイヤー時のドラマシーンに使用できる。指定特技の判定に成功すると、任意の【感情】の「属性」1つを永久に失う(「共感」/「不信」のように、±両方の感情が同時に失われる)。自分が接近戦ダメージを与えた時、失った【感情】の「属性」の数に等しい点数だけ永久に上昇する。また、【感情】の「属性」を全て失った場合、NPCとなり、以後GMによって管理される。
解説:人の心を捨て去り、一振りの凶刃となる。




■楯無(たてなし)
 鞍馬神流に属していながら、不戦と非暴力を主張して憚らない平和主義者たち。鞍馬神流が表立って抗争を起こしたくない事情がある場合にのみ、調停者として例外的な忍務を与えられている。
 ただし、彼らの「調停」に関わった者のうち9割以上が忍者を廃業するか、戦闘員として使いものにならなくなっているという。徹底的に心を折られ、戦意を根こそぎ喪失させられた者たちが座りこむ戦場は、最前線よりも荒涼とした寒々しい光景である。
 攻撃を紙一重で回避する鞍馬神流屈指の体術と、容赦なく弱点を抉り出す精神攻撃によって、敵に実力を発揮させないまま戦闘放棄に追い込む、最悪の非戦闘集団である。


条件:【接近戦攻撃】以外の攻撃忍法を修得していない。
流儀:攻撃忍法を使用しない。
仇敵:特になし
首魁:「緩不破」転 穢愛(中忍頭)


【空濠(からぼり)】タイプ:サポート忍法 間合:なし コスト:5
指定特技:骨法術
効果:回避判定の代わりに使用できる。指定特技の判定に成功すると、その攻撃を回避し、この戦闘の間、攻撃した本人のファンブル値を1点上昇させる。攻撃した本人が自分に持っている【感情】が−だった場合、さらにファンブル値を1点上昇させる。この効果は累積する。
解説:あえて攻撃を誘い疲弊させ、戦いの無意味さを悟らせる。


【落人狩り(おちうどがり)】タイプ:サポート忍法 間合:なし コスト:なし
指定特技:言霊術
効果:メインフェイズの戦闘で誰かが敗者になったとき使用できる。指定特技の判定に成功すると、そのシナリオ中、戦闘で敗者になった回数だけ、そのキャラクターが修得している攻撃忍法の間合いが減少する(0未満にはならない)。この効果は累積しないが、この忍法の対象になるごとに、敗者になった回数は直近のものに上書きされる。
解説:敗者をあえて罵倒し、悔い改めさせる。


【滞陣(たいじん)】タイプ:サポート忍法 間合:なし コスト:なし
指定特技:対人術
効果:メインフェイズに、誰かが戦闘シーンの相手に選ばれた時に使用できる。指定特技の判定に成功すると、戦闘シーンのシーンプレイヤーは《意気》の判定を行う。《意気》の判定が成功すると、通常通り戦闘シーンが発生し、失敗すると、その戦闘シーンが発生しないか、シーンプレイヤーに集団戦ダメージを1点与えることができる。
解説:理由はどうあれ、戦意を失った者が戦い続けることは代償なしには難しい。




シノビガミ・リプレイ戦(2)  妖狐、中天に舞う (富士見ドラゴン・ブック)

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