ゲームブック・オールタイムベストテン中間概況

朕「いよいよ締切一週間を切ったゲームブック・オールタイムベストテンですが」
B「あちこち取り上げてもらって大反響だぜ!」
朕「ゲームブック関連サイトでも、ゲーマニ 様やNo.45L のはしもと様などにも紹介していただきました。感謝感激です」
B「俺様が個人的にベストテンを見たァ〜〜〜いッヒ!ってのも多々あるけどな」
朕「突然で恐縮ですが、よろしくお願い申し上げます」


FT書房さま(http://blog.goo.ne.jp/ft_books/
社会思想新社さま(http://syakaisisousin.blog.shinobi.jp/
サイログ。さま(http://d.hatena.ne.jp/cyross/
ブラッドソード/ウェブリブログさま(http://gamebook.at.webry.info/
Chaka-Poko Roomさま(http://homepage3.nifty.com/chaka-poko/index.htm)
君が英雄になれる本さま(http://mccoy2.exblog.jp/
国家君主の間さま(http://blogs.dion.ne.jp/ex_sprky/
熊恭太郎雑記さま(http://d.hatena.ne.jp/kumashige/
SomethingOrangeさま(http://d.hatena.ne.jp/kaien/
7974さま(http://d.hatena.ne.jp/torinity0/
イン殺さま(http://kill.g.hatena.ne.jp/xx-internet/


朕「ベストテンも終盤戦、ラストスパートといった趣ですが」
B「ベスト3は鉄板としても、10位圏はまだまだ一発逆転可能なレベルなんだぜ!」
朕「今回数字は伏せますが、上位5位内もどんでん返しのありうる接戦になっています」
B「なのでまだまだ芽のある下位作品について、当時を思い返すべく短評レビューを試みるぜ!」
朕「バカの人にしては悪くない発想ですね!」
B「ランキングがバレないよう、順不同で並べるんでヨロピクチューニングなんだぜ」
朕「ゲームブック全盛期を思い返す参考にしてもらえれば……ところでそのバカっぽい語尾は何なの?」
B「別に魔理×アリにはまったからじゃないんだぜ!」
朕「いや知らないし」


1.20位圏までのレビュー
朕「鈴木直人強し、というべきか。『パンタクル』『魔界の滅亡』ともに一発逆転可能な得票数です」
B「『パンタクル』はドルアーガ3部作のオリキャラ、メスロンのスピンアウト作品一作目だ」
朕「緻密なダンジョン、飛び交う親父ギャグ、個性的な強敵と奥深い魔法」
B「水没迷路なんかもいい思い出なんだぜ」
朕「『魔界の滅亡』は複雑な超立体3Dダンジョンがマッピングマニアを圧倒しました」
B「システムもだが物語も燃えるんだぜ。MUALA!MUALA!」
朕「同じ魔法がパンタクルにもきっちり登場して感動でしたね……使いどころがなかった気もしますが」


朕「意外な強者がエニックス出版『ドラゴンクスト2 勇者の末裔たち』なのですが?」
B「意外でもなんでもない。ドラクエ1〜3は紛れもない傑作」
朕「ヌゥーン」
B「軽快な戦闘システム+レベルアップでの成長。RPGの楽しみを凝縮しつつ、コンシューマー版以上に物語を掘り下げている」
朕「成程。小説に近い、描写にも深みやこだわりが出てくる、と」
B「ドラクエは社会現象になったほどの品薄だったからな。代替需要からゲームブック版に触れて、ハマった人も多かろうぜ」
朕「詳しくはゲーマニ 様のメルマガ内『ゲーマニ亭』にて惣一郎様のリプレイが不定期連載中です。読み応えあるので是非」


B「マニアックながら熱烈に支持されているのが、富士見ドラゴンブックス『ウィザーズクエスト』だ」
朕「実はブラッドソードを除いて唯一ランク圏内入りしている富士見系です」
B「嗚呼……名作ぞろいの富士見系が悉く討ち死にとはこれ如何に。おおほいほいおおほいほい」
朕「何の呼び声だかわからないからヤメレ」
B「兎も角、富士見はマニアを唸らせる傑作揃い。『ゴーストタワーの魂の石』『魔力の杖』『魔人の沼』etc...」
朕「中でも『ウィザーズクエスト』は後期に出た和製GBの秀作です」
B「最大の特徴は各エリアを一枚の見開きイラストで表示し、イラスト内のオブジェクトに干渉して話を進めるシステムだろう」
朕「イラストの描きこみも丁寧で、20以上の個性的なエリアを自由移動(時に強制)しつつ、伝説のユニコーンについて情報収集する過程はRPGの醍醐味が凝縮されています」
B「魅力的なアイテムも多いし、時折訪れる突然死も味わい深いものが多いな」


朕「仲良く並んでいるのが社会思想社の『モンスター誕生』『モンスターの逆襲』」
B「昔……ジャクソンの傑作と聞いて買ったんだよねえ……萌え絵の方を」
朕「(無視)制御不能なモンスターが主人公という設定がまず斬新です。行動選択さえランダム運でままなりません」
B「何度も死ぬうち、徐々に見えてくる世界。自分の役割……この辺の流れが神がかっている」
朕「縦横無尽の奇策を潜り抜けるうちにいつしか王道のストーリー展開。GBの生みの親と言われるスティーブ・ジャクソンの全てが詰まった作品です」
B「一方で俺様が間違って購入した萌え絵の方だが」
朕「(無視)『モンスターの逆襲』は後期の和製GB。こちらも設定からして変化球ですね」
B「主人公は4人の冒険者に虐殺されたゴブリンの生き残り!いわゆる逆の視点だ」
朕「変身能力を秘めたヒスイを探し、高位モンスターにLVアップしつつ一人づつ討ち果たす、4章立てのキャンペーン方式です」
朕「どのモンスターに変身するかで能力や展開が変わります。進化の袋小路にはまることも」
B「ドラゴンへの道は遠いんだぜ……」


朕「林友彦先生の創元推理文庫『ニフルハイムのユリ』もかなりの健闘」
B「いい位置にいるねえ。『ネバーランドのリンゴ』を遥かに引き離しているのかな」
朕「一作目に輪をかけてからみあう探索が好感触です。マップの密度が濃く、飽きさせない印象がありますね」
B「魔剣カレードウルフやエスメレーさらわれイベントも健在だしな。後半の単調なダンジョンもかなり改善されている」
朕「オオサンショウウオと魔女ベファーナが大変印象的でしたね」
B「『あなたはベファーナのシチューにされて食べられてしまいました』……おおなんというトラウマイベント」


朕「『シャーロックホームズ 10の怪事件』がきっちり上位ランクイン。これは嬉しいですね」
B「シャーロキアンもGBファンもハァハァできる。まあパラグラフを飛んで読み進めるGBではないけどな」
朕「付録の小道具が凝っているんですね。ホームズとの推理比べも探偵心を燃え上がらせます」


2.次点までのレビュー
B「下位圏もかなりの大混戦。いずれも名のあるGBばかりだぜ」
朕「さすが、ドラゴンファンタジーシリーズはいずれも人気がありますね」
B「復刊した創土社版はグレイルクエストだっけか」
朕「ランキングではまだ出ていない『魔界の地下迷宮』や『七つの奇怪群島』あたりが人気ですが…」
B「『七つの奇怪群島』の付録、金色の紙をつかった難破しない船の折紙はいまだに大好きギミックだぜ」
朕「『魔界の地下迷宮』はダンジョン探索RPGものとしても長く深く遊べる造りですね」


朕「復刊ゲームブックの中でかなりがんばっているのが『凶兆の九星座』」
B「僅差だが『魔人竜生誕』より上だからな。RPGamer誌も安くはないんだが、結局2冊買ったしな!」
朕「オマージュとリスペクトに溢れた展開、かつ詰め将棋的な<魔芸>の使いどころがポイントでしょう」
B「『ドラゴンの目』と同じ、消費魔法をいかに使うか、何度も死にながら攻略する面白さがある」


B「ケイブンシャからは『機動戦士ガンダム―灼熱の追撃―』がランクイン」
朕「もとはバンダイ文庫ですが、より普及したケイブンシャ版を覚えている方が多いでしょう」
B「弾薬の残数がめちゃシビアでなあ。序盤の鬼難易度を超えると、途端に面白くなっていくあたりも好きだ」
朕「裏切り者のジオン特殊部隊”鉄のサソリ”がまた格好いいんだよね」
B「クライマックスは燃えますな」


朕「意外なところで鳥居加奈子先生の『悪夢の妖怪村』も食い込んできています」
B「ああ……十戒クイズで気がつくと必ず『悪夢の溶解ブラ』になるんだよな……不思議!」
朕「お前の脳をどげんかせんといかんね……『悪夢の――』シリーズ3部作で朕が一番好きなのがこの作品ですね」
B「一方通行ながら、伏線や所持品の使い方がかなり凝っていて素敵な箱庭世界なんだな」
朕「遊ぶのは簡単ながら、クリアへの道は実は超シビア」
B「冒頭のアミダ婆をはじめ、登場する妖怪たちもかなりバラエティ豊かだぜ」


B「おっと『ワルキューレの冒険 ピラミッドの謎』も忘れちゃあいけないぜ」
朕「創元系では隠れた秀作、本田成二先生の3部作の2作目。システムもイラストも緻密で重厚な大作シリーズです」
B「2作目ってことは……おお、あの感激のクライマックスがあるじゃあないの」
朕「いいね。思い出があるならどんどん語りたまえ」
B「囚われのワルキューレが山賊たちによってたかって弄られているんだぜ。ハァハァ!ハァハァ!」
朕「…………」
B「正直たまりません。性欲をもてあます」
朕「ぶっちゃけ持て余すというか扱いかねるよね……」


そんな訳でまだまだベストテンは応募中です。
さまざま心に残るベストゲームブックについて、思いの丈を存分に書き込んでいってください。
締め切りは1/31となります。