地獄の新春ゲームブック対談・その3

三夜連続でお届けしてきた新春GB対談も最終日。
第3回の話題はこんな感じ。

  • GBリプレイブログ
  • 次世代GBの方向感覚

まだまだ名残は尽きませんが、取り敢えず一旦の締め括りです。

GBリプレイブログ

B「まあ俺様は言葉を濁さずはっきり言うけどよォ。GBチャットでは亜音速で流されていた不憫なリプレイブログ全般について語れ。ローンウルフもじき2年だろ?」
朕「とりあえずディスから対談始めるのやめなさいよ……05年の4月からだから、もうそのぐらい経つね」
B「HJ社の回し者でもないのに、よくまあ続くこって。カァーッ…ペッ!」
朕「いや…朕に矛先向けられましても」
B「俺様ワガママ読者ちゃんだから。まあいいや、この辺どう捉えてんの実際」
朕「GBリプレイブログと言えば、その先駆者『今頃ソーサリー』 さまの存在を抜きにしては語れないですね」
B「残念ながら今は4巻序盤で休止中だけどな!再開キボンヌ!」
朕「『今頃ソーサリー』 さまはGBをリプレイとして書き起こすという、それまでにない画期的な形態を打ちだしたと言えるでしょう」
B「確かにな。GBリプレイは、パーティ間で物語を共有するTRPGリプレイとは似て非なるもの。まさにエポックメイキングだった」
朕「と言いますと?」
B「そもそも他人に読ませるまでもなく、GBは双方向でありながら完全にプレイヤー個人の中で完結する物語なんだよ!」
朕「……成程」
B「それをリプレイに書き起こして発信し、同志とかつての記憶を共有しようと言う発想が凄かった」
朕「付言すれば、TRPGリプレイに遅れること20年……」
B「同人市場の拡大、オンライン二次創作小説の隆盛、ブログブームと、条件は随分前から揃っていたが、最大の役割を果たしたのは、間違いなく創土社のソーサリー復刊だろうな」
朕「ムゥーン。まあリプレイには二次創作小説の側面があるだろうね。多くはGBブーム当時からの名作と言われてきたものが元だし、ノスタルジックな潜在需要もあったと」
B「ブーム当時の記憶を甦らせつつ読んでいくと脳内がハアハアするぜよ!ハアハア!ハアハア!」
朕「ポリスメンズは本当に何をやってるんだろうね……多くのプレイヤー=ブロガーがGBの楽しさを発信するようになって、潜在していた過去のファン層にも届けられるようになった訳だ」
B「さっきもグダグダ言ったが、そうした広がりを『GB界の為に!』とか言うのは違うんだよな。受け手の側の感動が最初にあった訳よ。それを誰かに伝えたいという」
朕「確かにGB界て何だよ…と思わなくもないけど、新刊の出版状況その他とは関係無いよね」
B「GBの文化的意義とか下らねー事を論じあってる暇がありゃあwikiでもコピペしてくりゃいいんじゃね?と俺様は思う訳よ」
朕「遊んだ!書いた!他の人が書いたのも読んだ!楽しい!……それがリプレイブログの本質なんだよね。フィードバックが直接GBに返らなくてもそれはそれで。別の媒体で面白いものが出てきたら凄いことだよ」
B「そういう訳ですんで現行のGBリプレイを思いつく限り挙げてみるがよい!」
朕「唐突だなあ……ゲーマニさまのアンテナ(http://i-know.jp/gamebook/listall)も参考にしていい?」
B「まあ弱凡に免じて許してやろう!」
朕「あくまでチェックしている範囲内の更新頻度で言うと、最近勢いあるのが、
Livre dont vous etes le heros(君が英雄になれる本)さま

雑居空間さま

ププププーさんのゲームブック日誌さま

朕が定期的に覗いているのが、
GameBook備忘録さま

極限ソーサリー生活さま

粉石BLOG ゲームブックさま

タイタン放浪記さま

ちょこないと日記@ジュナ;;さま

ぷりん部屋さま

poco@jikan -ぽこぺんてき"kokoro"-さま

味噌日記さま… 」
B「他にも情報提供随時受付中なんだぜ……テラフヒヒ!」
朕「……まあひとつよろしくお願いいたします」
B「ローンウルフを除いて概ね10か…この数字を多いと見るか少ないと見るか……」
朕「一時期は20以上あったからね」
B「休止中のところだけじゃなく、クリアして更新終了のところもあるからな。流石に拾いきるのは難しいか」
朕「現行ブログの多寡を以て論じる心算は無いけど、約半分に減ったと言えるのかな?」
B「仮に減ったとすると、やはりそれなりに手間暇かかるのが最大の原因だろうな」
朕「まあ個人運営だし一概には言えないと思うけど……」
B「ある種の趣味語りと一緒で、GBへの情熱がリプレイブログの面白さの原点だと俺様は思う。お前もまあ弱凡ながらその末席を汚すことを許してやろう。だが迂闊に死ぬな」
朕「はあ……せいぜい死なないように頑張りますよ」


次世代GBの方向感覚

朕「締め括りとして冬コミGB横丁探訪記を含め、GBの未来について語っていきたいと思います」
B「冬コミGB横丁最大の収穫はおーもり氏の同人GB『龍の山の神殿』だろうな。各パラグラフごとの選択肢が多くて自由度も高い。何よりFFへの愛が伝わってくるのがイイ!」
朕「カタログが手許にないのでGB横丁の全参加サークル様の個別紹介は難しいですが…総括的な感想をお願いします」
B「電源不要系サークルの中で、GB系が横丁として一角を成すほど勢いづいてきた、そのこと自体がなにより目出度い。『龍の山の神殿』に刺激されて、さらなる新作GB群が出てくるのを切に願う。次回も要チェックや!」
朕「今回参加されたGBサークル様、また次回以降参加予定のGBサークル様におかれましては、今後も応援しております」
B「GB横丁の新刊じゃあないがナオン向けの801GBとかもあったけどな!」
朕「……余り聞きたくはないが一応内容の紹介を簡潔にお願いします」
B「xxxHOLiCばりに頭身が高かったとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…」
朕「………………………」
B「………………………」
朕「……まあ創土社ゲームノベルコンテストもあることだし、GBファンの側からの発信が今後更に盛り上がっていくといいですね」
B「と言いつつ紙媒体のGBも悠長にしてられないんだけどな!GB2.0はすぐそこまで来ているんだよ!」
朕「な…何だってー!単にGB2.0って言ってみかっただけでは?」
B「同人発のビジュアルノベルの隆盛を見るに、かつてのGBファンが喰ったものが媒体を越えた形で世に出てきたと言えなくもない…これはある意味進化だな」
朕「ビジュアルノベルですか…GBに発想は近いと思うけど……実際は別物だよね?」
B「GBに使われている手法の全てを取り込むのに成功したビジュアルノベルは実はまだない。あえて言うと旧スクウェアの『ラジカルドリーマーズ』が戦闘シーンで体力管理まで含んだパラメーター概念を導入している位だな」
朕「まあADV系のコンシューマーゲームは年々進化してるから、GB的な作品も今では作りやすいかもね」
B「とはいえイカサマ容認、いやイカサマ至上主義の俺様としては、完全な指セーブ機能が出来るまで要電源系のGBは認めんがな!」
朕「バレなきゃあイカサマじゃあねえんだぜ…………でもDSなんかで出そうだよね」
B「いや実際出る。海外では『火吹山』のFFシリーズがDSとPSPに移植される……日本語化されるかどうか知らんが」
朕「本家FFがコンシューマーに進出するとなると、紙媒体のGBも雌伏の時を経て大きな転換期に来ているのかも知れないね」
朕「そういやデジタライズド・ゲームブックと銘打たれて話題になった18禁ゲーム蠅声の王』ですが……帝王ゴッドエロスことBOB先生的にはどうなの?」
B「あの話題のエロスについては、2007年新春の今だからこそ暴露できる話がある」
朕「エロス業界の裏話はまずいんじゃ……」
B「実は買うまで虚淵シナリオだと思ってた。原画も中央東口だと思ってたッッ!!」
朕「………………あー………………でもエロかったんならよかったんじゃない」