ゲームブック・オールタイムベストテン結果発表

1/1〜1/31まで投票頂きましたゲームブック・オールタイムベストテンですが、集計結果を発表いたします。





1.魔法使いの丘 (創元推理文庫 1985/07/12)   135票



(投票コメント)
「コレが初プレイゲムブクなので,やっぱり外せないのでした.」
「当然もっと上(あ、十位からだからこの場合下か)に来ていてもいいはずの超有名かつ超名作ソーサリーシリーズの第一作。同一作者の作品が他にもランクインしているということと、あまりにも有名すぎるのであえてこの位置に(苦笑)。つい手に取って何度もやってしまう手軽さと、巻末の呪文書に挿絵が載っているということ等から、シリーズ四作のうちあえてこの一作目を選びました。表紙のマンティコアのかっこよさもポイント。」
「魔女ガザ・ムーンとロータスの黒バラで心底恐怖した…!」




2.城塞都市カーレ (創元推理文庫 1985/08/10)   134票


(投票コメント)
「危険でキツくて汚い街の雰囲気,内容にマッチしすぎなイラスト……シリーズ通して最も面白かったのがカーレの旅だったかなぁと今でも思いますよ.」
グリム童話や<リチャードの竜退治>などの海外の絵本で育った僕のモヤモヤしたファンタジー感がこの1冊でガッチリ固まりました。世の中ってキレイ事ばっかりじゃないよ〜と教えてくれた気がします。僕のカーレは表紙も破けてボロボロです。」
「ソーサリーは最初に2巻に出会ったのだった。とにかく表紙の「肥食らい」のインパクトが強烈。これを表紙に指定したイギリス人は本当に頭がおかしい。舞台となる「罠の街」カーレのすさみ方は相当なもので、心底行きたくないファンタジー都市の筆頭。中のイラストもきったねえんだ。カーレと先に遭遇してしまったせいで、ポート・ブラックサンドがぬるく思えて仕方がない。」




3 展覧会の絵  (創元推理文庫 1987/10/09)  131.5票


(投票コメント)
「名作中の名作。展覧会の絵のCD聞きながらやったりしました。今でもたまに開いて眺めてます。」
ゲームブックで思わず涙したのは後にも先にもこの1冊だけ。感動をありがとう!」
ムソルグスキーの名曲「展覧会の絵」を題材にした、10枚の絵(世界)を冒険する連作ゲームブック。絵の内容でがらりと変わる雰囲気や、剣ではなく、琴を奏でて物事を解決するのがいい。
特にエンディングは心に染み渡ります。ダイス運で難易度が激変するのが唯一の難点でしょうか。」
「歌を集めて歌で戦う斬新なシステム。好きだったなあ。クラシックの音楽が原作というのも珍しいというか、他にないんじゃないかな。幻想的な世界、物悲しい雰囲気に米田仁士の挿絵がぴったり合っていました。」




4 スーパーブラックオニキス (創元推理文庫 1987/12/24) 127票


(投票コメント)
「小糠雨の降り続くウツロの街、廃墟のような街路に点在する迷宮への入口。ドルアーガ三部作もそうだけど、これもマッピングが楽しいゲームだった。パーティーが組める(日数が経過するにしたがって、徐々に増えていく)のも面白い。仲間内の掛け合いとか、ちゃんと書いてくれてるのもいいね。そのせいで、陰鬱にしてコミカルという混乱した印象がある本です。」
「確か1スクエアは4ブロックでしたよね!パーティープレイとマッピングの楽しさとフラグ管理の妙に唸りました。 永遠のナンバーワンです。バムブーラ超可愛い。再販版のアドベンチャーシートかっこよくなってますよね? どうして人にあげちゃったんだろう(´・ω・)」
「仲間システムがおもしろすぎ。誤植さえ無ければ…。挿絵も良かったですね。」




5 王たちの冠  (創元推理文庫 1985/10/10)  120.5票


(投票コメント)
「はっきしいって日本のファンタジーでは勝ち目ないかと。」
「長い旅のおわり…意外な大魔王、感動の結末です。」




6 悪魔に魅せられし者  (創元推理文庫 1986/07/31) 108.5票


(投票コメント)
ドルアーガの塔」3部作の記念すべき第1弾。この作品でマッピングの楽しさを知り、ぼくの中で、ゲームブックが流行から趣味に変わりました。(はじめは原稿用紙でマッピングしていたのも、いい思い出)ゲーム性の高さはもちろん、塔の住人や主人公の意外な性格など、ストーリー性も高いのがポイント。完成度としては最終作である「魔界の滅亡」のほうが高いのですが、ほどよい難易度とファーストインパクトの強さで、1巻を推しておきます。」
「1巻が一番楽しかったね、ドルアーガは。からっと明るくて。2巻以降は物語が苦しみを帯びてきて、1巻ほどのめりこめなかった。」




7.モンスター誕生 (社会思想社 1988/03/30) 90票


(投票コメント)
「これでもかといわんばかりに仕掛けられたパラグラフジャンプ。暗号化されたヒント。それ自体楽しめてしまえるぐらい凝ったデッドエンドブロック。プレーヤーの心理につけこむ構造上の罠。『ソーサリー!』や『地獄の館』など、ジャクソンの技法大全ともいえる構造に、ストーリー性が加味された逸品。 パラグラフ形式であることを存分に生かしたゲームブックかと。」
「初心者お断りの、ゲームブック集大成。ゲームブックのさまざまな要素やアンチテーゼ(選択肢が自由に選べない!)が詰まっています。正解ルートが1つしかなく、1度入ると絶対にゲームオーバーになる村があるなど、意地悪な面もあるのに、そんなことは気にならない、計算されつくした隠しパラグラフやストーリーが魅力。」




7 バルサスの要塞 (社会思想社 1984/12/30) 90票


(投票コメント)
「これも何回やってもたまにしかガンジー突破できない…」
「最終パラグラフの半投げっぱなしがカッコイイ。最低能力値でもほぼクリアできるところも好き。」
「こりゃ文句無しの傑作じゃないでしょうか?作りこみ過ぎないストーリー性や練られた探索ルート。最後のバルサス戦なんかも相当良い感じです。ゲーム自体も、適度な難易度で○。この難易度でずぅ〜っとシリーズ化していってくれたら良かったのにって思います。」




8 魔界の滅亡  (創元推理文庫 1986/12/21)  89.5票


(投票コメント)
ドルアーガ完結編はもうこれでもか!ってほどのやりすぎな重厚ダンジョン!双方向って大好きなんです、すごろくと違っていくらでも取り返しのつくユーザーフレンドリーなシステムじゃないですか!マッピングが一苦労ですけど>< 勿論60階ぜんぶ方眼紙に残っています!」




9 火吹山の魔法使い  (社会思想社 1985/04/25) 88.5票


(投票コメント)
「これはやっぱり外せない。原点にして至高の一作。」
「なんだかんだ言っても敬意を払う作品。さぁ頁をめくりたまえ!」
「とにかくバランスが良かったのだと後から気がつく。遭遇も戦闘遭遇、ロールプレイ遭遇が各種あったんだなぁ。」




10 七匹の大蛇  (創元推理文庫 1985/09/10)  86.5票


(投票コメント)
「時の蛇を倒す呪文の謎が解けなくて、全ページをパラパラめくって探した記憶が有ります。あんなもん小学生に解けるかっ!親に聞いても、カレー屋一筋の両親に解ける訳が無く(カレー屋は関係ないか)両親に「ばかっ!」と言ってしまったツライ記憶まで作ってくれました。」
「自身は狩る側か狩られる側か。行き詰まるチェイス感が良かったです。」



朕「そういう訳ですんでベストテン企画第一位はソーサリー第1作、『魔法使いの丘』でした」
B「第2位との差は僅か1票差という予想外の大接戦だった訳だが」
朕「最終日直前ではカーレが抜き返したんだけどね」
B「ソーサリーシリーズで1・2フィニッシュだアッー!」
朕「今では創土社の復刻版もあるから、気軽に読み始めることができるのは嬉しいですね!」
B「ソーサリーは4部作すべてランクインだしな」 」
朕「……『魔法使いの丘』に関して言えば、『ソーサリー4部作』としての投票分も一部含まれます」
B「とは言えあくまで一部。火吹山だって『FF』シリーズ票も入っている訳だが、票差は歴然だしな」
朕「不朽の名作とは、こういう作品のことなのでしょう。たくさんのご応募、ありがとうございました!」