ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ

【パラグラフ307→→→パラグラフ225:追撃の魔手:(死亡・4)】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。



温存に温存を重ねてきた余力をすべて解き放ち、短距離走のフォームでひたすら加速する。
バサゴニア人の指揮官がこちらに気づき、山賊が森から溢れ出す頃には、俺は森の縁から数百メートルを先行していた。
すぐに矢の雨が降ってくる。
体を低くし、ジグザグに走って俺は矢を避けた。
並の兵士なら死んでいるだろう。
だが、この程度の攻撃、カイ戦士にとっては足止めにもならない。
ふいに降ってくる矢の数が減った。
俺の速度が勝り、矢の有効射程を抜けだしたのだ。
無駄な努力を嘲笑う程の余裕はあった……



……迫りくる戦闘犬の群れを見るまでは。
右手の森から、血に飢えたバサゴニアの戦闘犬、アカタズが近づく。
殺戮のみを仕込まれた戦闘犬は、吠え猛っては頻りに牙を噛み鳴らして喰らいつく獲物を求めているのだ。
ルアノンまではあと―― 500メートル。
ここが折り返し地点、地獄の心臓破りだ。
ふるえるぞハート!!!!



・スピードを上げ、戦闘犬をひき離すか。225へ。
・戦闘犬と戦うか。36へ。


「たとえ勝てると分かっていても…退かねばならない時があるッ!ここで戦うバカがいるかよォォ―――ッッ!!」
(つづく)