ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ

9巻表紙

【9巻以降の翻訳とイラストについて:(死亡・12)】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。


感慨をこめて日本初を謳っても、今日ばかりは許されるでしょう。
いよいよ始まる『恐怖のるつぼ』、そしてそれ以降は海外版に準拠していくことになります。
9巻書影はbeaver books版から。
タホウを背景にダークロード軍とタホウ軍の激突を描く表紙が印象的です。
特に一番手前左側の彼。

………………。
関根勤っぽい稀に見るリアルな苦悶の表情が、この先の遥かな冒険の厳しさをひしひしと伝えてます。


さて。
未邦訳の巻をプレイするにあたり、幾つかの点を明記しておかねばなりません。
1つは翻訳について。
地名、人名等の固有名詞は、基本的には既刊1〜8巻と「マグナマンド・コンパニオン」の解説に準拠します。
その他、10〜12巻のタイトルなどはローン・ウルフ関連の先駆者にして聖地サイト 「沈黙の狼」様 に倣う形とします。
ローン・ウルフ周知活動をされている 「愛と勇気のぐるまるきん」様 の翻訳も参考にさせて頂きました。
ここに、謝辞を述べたいと思います。


また、実際に日本語訳を担当してくれたのは、鬼刃君と暴れん坊BOBの約2名であります。(主にBOBが超訳をねじこんで鬼刃君には迷惑をおかけいたしまった)
冒険中、誤表記、誤訳等があれば、それは鬼刃君とBOBがバカなせいなのと、朕のチェックミスによるものです。
このリプレイが正式の日本語版に準拠したものではないことも、前もってお断りします。
こうした未邦訳のリプレイなどを通して、今一度、9巻以降の日本版発刊への機運が醸成されることを願ってやみません。
というわけで、ローン・ウルフ好きすぎて困った生命体をブリリアントルームから召喚。


朕「いよいよ9巻突入とあいなりまった…感慨もひとしおですがどうですか」
B「うぅーん…別にィ〜?」
朕「やけにテンション低いなー」
B「いや俺5年ぐらい前に『恐怖のるつぼ』日本語版解いてるし。某社から流出した幻のパイロット版って聞いたことね?」
朕「……何ですと!?」
B「いやァァ読み込んだからボンロボロですよ。ちなみにこれが証拠写真



朕「……………………!!!!!」


B「コラ画像だよ分かれよHJがそんな空気読めてるわけねーだろプゥワァーハッハッハァ!!!!!」
「〜ッッ!!!!!」(板垣ッ面で殴打・殴打・殴打)


実は、9巻からは、様々な変更要素が加わります。
最大の違いはイラストレーターの交代。
孤狼ファンの敬愛するガリー・チョーク氏にかわり、ブライアン・ウィリアムズ氏が9巻以降の担当です。
細かく線を書きこむその画風は、「ソーサリー」4部作のジョン・ブランシェ氏を髣髴とさせ、爬虫類系のモンスターなどは素晴らしいものがあります。
ただ、今までの登場人物は、少々の違和感を覚えることもあります。例えばコレ。




  →  



before 

バネドンの変化

   after


B「あれ?どことなくこの二人、顔つきが似ているような……」
朕「同一人物が似てなきゃ困るだろーが」
こんな具合。全体に漢々しく濃い人物像が多くなります。


そしてもうひとつ、特別な品物の持ち運び制限が9巻から導入されています。
この新たな持ち運び制限は 12個 まで。
実際にはどうも8巻から導入されていたようなのですが、日本版ではそうした記述はありません。


朕「どうする、これ?ローン・ウルフサイト界隈でもどっちにするか悩んでる人多いけど」
B「導入せい!
朕「何故に即答?」
B「お前の生き足掻くさまが見てて面白いから」
朕「はあ」
B「大体結構不要な物が多いだろ。制限の中で遣り繰りするほうが緊張感出るんじゃね?」
朕「あー…それもそうかもね」


悩んだ末にこの新ルールを導入決定。
更にシビアなローン・ウルフの戦いが、いま、幕を開けようとしています。
(つづく)