ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ

実り豊かな麦畑を敵が近づく

【パラグラフ140→→→パラグラフ258:マッケンへの道:(死亡・4)】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。



夕闇の訪れを待ち、死体が散乱する平原を密かに南へ向かう。
マッケンまでは古い街道が延びていたが、道々にバサゴニア兵が屯している。
敗北し、散り散りになっているとはいえ、彼らが恐るべき敵手であることに変わりはない。
森の中を進む他無いようだ。
街道に沿って左の森へ踏み込んでいく。
やはり警戒に兵士を割くほどの余裕は無いようだ。
山賊をやり過ごしつつ進むと、ひっそり建つ小さな丸太小屋を見つけた。
窓辺で蝋燭の灯が揺れている。
敵兵がいるとすれば、案外こんなところで薬が手に入ったりするかも……?
用心しつつ開いた扉の隙間から踏み込む。
扉が音を立てて背後で閉まった。
振り向くと案の定、頭に包帯を巻いたバサゴニア兵が物陰から襲いかかってくる。



負傷している山賊 戦闘力点13 体力点16


「しまった!」
戦闘比は+11以上、楽勝だったのだが……掠り傷を負ってしまった。
たかが1点のダメージ、さりとて11点しか残されていなかった俺には大問題だ。
残り体力は10点
舌打ちしつつ、バサゴニア兵の死体から身ぐるみ剥がす。
・金貨3枚 ・剣 ・ナイフ 
おまけに収穫もしけている。
部屋の隅に落とし戸があり、地下室に続いていたが、面倒なので調べず小屋をあとにした。
今まさに治療中の兵士がいる部屋に薬が無いなら、地下室にある訳が無い。
朝までに森の縁に辿り着く。
この先は背の高い麦畑が広がり、浅い谷の底に小さな村が見える。
群れをなして羽虫が飛び交う小道を進んでいくと前方にバサゴニア兵がいた。
槍を肩に担ぎ、警戒心0でこちらにやってくる。



・め の う の メ ダ ル を持っていれば。305へ。
・背の高い作物のなかに飛びこむか。159へ。
・擬装術を身につけていて、しかもガーディアン以上のカイの階級に達していれば、49へ。


……これはなんとも悩ましい選択肢だ。
ガーディアン以上とあるからには擬装術を選びたいところだが、敵の隊長格との死闘の末に入手した瑪瑙のメダル を使いたくもある。
山賊はどんどん近づいてくる。

(つづく)