ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ

キャァァァ!!!

【パラグラフ26→→→23:略して『はじきも』】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。



選択肢は後戻りするか、進むか。
どうよ、こういう脅し方。そんなに後戻りさせたいかって感じだな。かまわず進む。
進んだ先には不気味な光景が広がっていた。
通路の先は広い部屋で、出口のアーチ型通路は真っ暗。
しかも部屋を照らしだすのは、両側にずらりと並んだ台座に鎮座する、緑色に発光する頭蓋骨だ。
頭蓋骨にはさまれた部屋の中央を通れってか……?
あんまり薄気味悪いので、通り抜ける前に手近の頭蓋骨をひっつかみ、地面に叩きつけて粉々にした。
と。
頭蓋骨の中で灰色のゼリー状のものが泡立ち、もがくようにのたうって、コウモリのような翼と吸盤が生えてきたのだ。




ギャァァァ――ッッ!!
頭蓋骨の中の人がいた――――!!!
つうか這い出てキタ――――――――ッッ!!



全力でアーチ通路に飛び込むと、ガシャーンと鉄格子が落ちてきて、無情にも(あるいは幸いにも)退路を断った。
乱れた息を鎮め、状況を把握する。ついでにちょっと失礼して。
OH!
漏れてなァ〜イ!!!(必要以上に白い歯をキラリと光らせつつ)

大丈夫、俺は強い子だった……って何の話だ。戦慄の膝小僧じゃないんだから。
すでにだいぶ歩いただろうか。地下墓地の探索も、終わりが近いようだった。

(つづく)