ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ

アイテム04鎖かたびら 体力激増!

【パラグラフ23→→→61:ホルムガード入城】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。



通路は大広間につながっていた。広間の奥には階段があり、そこには凝った扉が。出口だ!
だが、階段を駆け上がったところで俺は扉の形状に気づいた。
扉の正面には悪鬼の顔をかたどった巨大なカンヌキが差し込まれていて、顔の彫刻にも鍵穴らしきものがある。
鍵がなくてもかんぬきは動くらしい。
つまり……
この仕掛けには、何かあるのだ。



選択肢は3つ。
かんぬきを引き抜くか、念力移動を使うか、金の鍵を持っているか。
金の鍵など手元にない。たぶんさっきのT字路を逆に行くか、棺の中にでもあったのだろう。
どっちにしろ、ここは身につけた念力移動の出番だ。
鍵穴に精神力を集中し、そのしくみを透視した。ぼんやりと頭に浮かぶイメージに従い、解錠し、かんぬきも引き抜く。
開けた扉から、ひさしぶりに外の空気が流れこんできた。
お?
なんか、珍しく完璧なトラップ解除じゃね?
この任務についてから初めてカイの教えに感謝し、古代人の墓をあとにする。
目の前には、ホルムガードの南門を守る砦。
ほっと息をつく……それが油断。
不意に不気味な笑い声をあげ、背後の墓から幽霊が迫ってきたのだ。
気も狂わんばかりになって走りだし、カイ・マントに気づいて助けにやってきた兵士に支えられながら気を失う。
気を失う直前、安堵が胸に広がった。
どうにか、首都までたどりついたのだ。残り 体力点3 というきわどいところで!
ここで気絶ってことは、目が覚めた時には王様の下についてたりするんだろうか。ヤベ、期待しちまうね。
胸膨らませて次の選択肢へ飛ぶ。

(つづく)