ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ

【パラグラフ341→→→パラグラフ295:見えざる脅威、死の先触れ:(死亡・15)】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。



この場に立ち尽くすのがマズイことだけは明白だった。
前回は寺院前のこの広場で仮眠を取り、セナー・ドルイドの亡霊に襲われたのだ。
武器ひとつ持たぬこの身で、あれほどの不死を殺しうる勝算はない。



  彼らの後を追うか。181へ。
  彼らを無視して、空き地で夜を過ごすことにするか。19へ。


さいわい、体力は十分だ。
広場を立ちさり、信者たちの馬を追って古代の舗装道をすすんでいく。
インクをこぼしたような漆黒の森を一時間ほど進み、枯れた水路にまたがる橋に出た。
橋の下で眠る選択肢があるが――



  立ち止まってここで休むか、204へ進め。
  休まずに小道にそって進みつづけるか。37へ進め。


ここは敢えて前進する。広場でも、予知などの警告なしでドルイドの亡霊は現れたのだ。
なにより「君はとても疲れ、食事と休息を欲している」の本文が最高に怪しい。
俺のあずかり知らぬ処で勝手に疲れを強調されている。これは罠だ。
さらに強行し、古代の採石場へ。
前世では、「指 は さ み ノ ゾ キ」で覗いた最後のシーンだ。
相変わらず、アホな信徒どもがドルイドの亡霊に襲われている。





  予知を身につけていて、メントーラの階級に達していれば、303へ。
  ローブの人物が亡霊の攻撃者をしりぞけようとするのを加勢するか。71へ。
  戦いを避けて採石場のへりを通り、さらに森の奥深くに進んでいくなら、175へ。


マグナカイで高められた予知が、ゴースト島にまつわるおぞましき因縁を教えてくれる。
この古代の埋葬所こそ、セナー・ドルイド虐殺の地。
おそらくは大疫病ののちハーバル人に破れ、投獄・殺害された数百のセナードルイドの邪悪な魂が彷徨っているのだ。
亡霊たちは安息を奪われ、この地に縛りつけられている。
唯一の糧は、無謀にして愚かなる侵入者の命なのだ。


埋葬所に手をだした愚か者たちの二の轍を踏まぬよう、草陰にまぎれて、より深く昏い森へと踏みこんだ。
さらに二時間ばかり歩いてドルイドたちのねぐらから離れ、ついに、疲労に捕らえられる。
太い松に背を預け、茂みから食用できる草や木の実を調達した。
一歩も動けなくなり、昏睡に落ちていく。



ほの白む冷たい早朝の光が、鳴きかわす鳥の声とともに俺を覚醒させた。
熟睡したらしく体調は万全だ。
森の天蓋からそそぐ金色のベールを頼りに、探索の旅を進めていく。
道のりははかどり、午後のなかばにはゴースト島の東岸にたどりついた。
濁り、激しく波立つブロール河の向こうにうねる樹海がみえている。めざすモガドールの森だ。
渡河地点を探して、岸辺を北へ。
川幅はいっこうに狭まらず、難しいのではと思いはじめた頃、古代の橋の残骸にぶちあたった。
数世紀も前に崩壊したらしい砕けた石で浅瀬をかたちづくっていた。
どうやらここなら対岸に渡れそうだ。
期待をかけて浅瀬に近づき……



  隠蔽術か方向認知術を身につけていれば、194へ。
  どちらの技術も身につけていなければ、67へ。


脅威の予感に総毛だった。
聞き覚えがある……
川のへりにほど近い藪から、荒々しくも人間離れした無数の声が近づいてくる……!



通過パラグラフ:(341)→181→37→266→303→175→295  治癒術の効果:+6点   現在の体力点:33点
(つづく)