ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ
【パラグラフ1→→→パラグラフ308:覇道への途:(死亡・15)】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。
「多分、俺は3人目だから……って何言わすんじゃこんボケラットゥアアアッッ!!!」
「ぎょッ」
「ぎょ……ど、どうしたんだロルフ?また潜入任務の悪夢でも見たか?」
「―― オッホ」
毎度毎度、寝覚めの悪い冒険譚のはじまりだった。
ルオミの仮設営舎で飛び起きた俺を、グレイゴール皇子直属の近衛兵たちが気遣ってくれる。
かくてどこかの高僧のように輪廻を繰り返し、またも俺はエル公国の外れ、探索の発端の地にいた。
ここからいかに駒を進め、いかに死の罠をかいくぐるか。
……過去シリーズ中3度以上死んだ羅刹行はただ一度。
傑作の誉れ高い6巻『恐怖の王国』のみだ。
今回こそ、この困難なロアストーン探索にケリをつけてやる。
必ず、決着をつけてやる。
そう誓う。
【アクション・チャート トーガールの牢獄】 ローン・ウルフ 16人目(15度死亡) |
能 力 値 . ・戦闘力点22(15点+2+2+3) ・体力点38(28点+4+3+3) ・金貨11枚 ・27ルーン (9巻までの金貨39枚すべてをデッシに預ける) |
マグナカイの教え(階級:メントーラ) . ・動物コントロール ・念波動 ・念バリア ・治癒術 ・上級狩猟術 ・ネクサス ・予知 |
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習得した伝授のサークル . ・光のサークル(体力点+3) ・精神のサークル(戦闘力点+3 体力点+3) |
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装備(武器 2つまで) . |
矢筒と矢(矢筒1つに6本まで) . |
・バシュナのナイフ ・デュアドンの銀の弓(弓の射撃ボーナス+3) |
・矢筒:有(1つ) ・矢:残り6本 |
特別な品物(10個/12個まで) . |
ナップザック(8個まで) . | ・水晶の星型のペンダント ・銀の兜(戦闘力+2) ・盾(戦闘力+2) ・鎖かたびら(体力+4) ・カルトの火の玉 ・ダイアモンド ・火種×2 ・精神の指輪 ・灰色の水晶の指輪 |
・アレサーの薬(戦闘力+2) ・アレサーの実(戦闘力+2) ・レンダリムの万能薬(体力点+6) ・レンダリムの万能薬(体力点+6) ・レンダリムの万能薬(体力点+6) ・レンダリムの万能薬(体力点+6) ・アレサーの実(戦闘力+2) ・レンダリムの万能薬(体力点+6) |
修道院においていくもの . ・エデの薬草(体力点+10) ・ラウンスパーの薬(体力+4) ・特別なラウンスパーの薬(体力+5) ・ラウンスパーの薬(体力+3) ・青い錠剤(二服分) ・オキシデン・チンキ(体力点+2) ・ガロウブラッシュ(眠り薬) ・幅広剣×2 ・パッド入り鎖かたびら(体力+2) ・ソマースウォード(戦闘力+10) ・めのうのメダル ・力の鍵 ・銀の笛 ・プラチナのお守り |
前2回で俺が得た教訓は一つ。
『そもそも潜入任務なのに、派手に暴れてどうする』
いやはやごもっとも。
ちょっとぐらい火力に秀でたからって、蛮勇を振り回すだけで任務は達成できぬのだ。
よって、此度はカイの教えも予知を選択。
精神のサークル習得によって戦闘力点を底上げしつつ、戦闘回避に主眼をおいて冒険を行う一石二鳥だ。
まあ実際10巻以降、『戦闘力点19』→『戦闘力点18』→『戦闘力点15』 と下げ止まりが効かない状況が続くしね。
いろいろな相手と戦ってきたけれど、得られるアイテムも僅かだったしね。
一応、入念にハッパだけは揃えていく。
万が一に備えて、並べ方も若干ランダムで。前回のごときトラップが来ても泣かずに済むように。
「―― では、今回はローン・ウルフ卿も来てくれるのだな?」
「今回……ですか?」
「いやつい口が滑った。セザの奪還戦、初めて卿を肩を並べて戦えることを光栄に思う。共にハマーランドを打ち破ろうではないか」
リプレイの回数が多すぎるせいか、グレイゴール皇子の発言も不規則になってきたようだ。
あえて今回は新しい展開を求め、鉄火場に踏みこむ。
そのためのソマースウォード 外しなのだ。代わりがバシュナのナイフ なのは些か心もとないが。
夜明けを告げる一条の光が、東からルオミの目抜き通りを染め上げていく。
見る間に軍靴と軍曹たちの怒鳴り声が街を埋め尽くした。
いよいよ、出立だ。
ハマーランド軍とドラッカー兵力を率いるシンザール男爵を討ち果たすべく。
エル・レンシア連合軍がここに動きだす。
(つづく)