ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ

パーティにようこそぉォォ!!

【パラグラフ234→→→パラグラフ178:生存不可能領域!狼アルマゲドン勃発:(死亡・13)】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。



ジャレルの首を噛み切らんと狙うオオカミと空中で一合交えた。
乱数表の要求は7以上。
戦闘に特化した火のサークルを修めていない俺は、言うなれば第六感に頼るしかない。
気合を入れてナイフを振りぬく――


 攻撃をしかけると生き物は空中で身をひねり、わき腹に攻撃が命中する。
だが、君が与えた傷は浅く、生き物の襲撃を阻止するのに十分なダメージを
与えきれない。


出目は5.あと少しで届かない……
だが俺の攻撃で怯んだオオカミの牙がセブ・ジャレルの頭部を外した。
軌道を逸らされつつも獣は優雅に着地する。
止まらない裂傷からの流血を抑え、俺も一転して対峙した。邪魔された獣の次の標的は―― この俺だ。
血の匂いにあてられたか、獣の濁った眼が狂熱に潤む。


畜生…
畜生ぉぉぉぉ……
なんで俺ばっかり……毎回毎回、こうも運がないんだ……ぁぁあああ!!
「ド畜生うああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」


追い詰められたoi野沢那智ッ面で悪鬼のごとく喚きちらす。
遂に戦闘本能に火がついた狼の咆哮が、大気を凍りつかせた。
死肉を耽々と狙っていた猛禽たちが、殺気を感じたか一斉に飛び去っていく。
獣の牙で切り裂かれた全身の激痛に逆らい、意志の力で四肢を駆動させる。
ハッパひとつキメちゃいないがナチュラルボーナスタイム突入!!
眼がピカピカしてキタァァァァァ!
乱数表を滅多刺しにしてくれる!



手負いのテイントールオオカミ  戦闘力点21  体力点36


バシュナのナイフ を逆手に握り替え、地を蹴って突撃した。
あくまで姿勢は低く、飛びかかってくる巨躯の、更に下をかいくぐって攻撃するッ!
全方位に殺気を発散し、更に複雑なフェイントを駆使して獣を追い込むッ!
機敏にかわし、貪欲に立ち回るッ!それが狼の戦闘教義ッ!
フエーッハッハッ…ハヒィハアアアア!!!
クソッタレがァァ!
テメエの仲間を殺った時のよォ!
悲鳴をッ!
聞かせたかったぜェェェェェッ!!
今度こそは、念波動までブチこんで 戦闘比+9。
ダメージを食らってるとはいえ、体力点は17点、まだまだ余裕を残している。
ワンターンキルで余裕のターンエンドだ!



一撃を加えるがきっちり反撃を食らい(乱数表1)、
断末魔の獣のあがきで浅手を追わされる(乱数表4)。
抜群の一刀を食らわすものの、図ったように残り1点の差で殺しきれず(乱数表7)、
苛立たしく止めを加えて泥仕合にケリをつける(乱数表8)――


 君はおそろしく正確な一撃をくわえた。
 攻撃はオオカミの胸を切り開き、ざっくり心臓を2つに断ち割り、オオカミ自身の
血しぶきのほとばしった濃い藪の中に、その死体を叩きつける。

「この……ッッ……出るのが遅ぇんだよバァカ野郎がァァ!!!」
血まみれの瀕死の体で絶叫する。なんだよその『おそろしく正確な一撃』って!
実に2連戦の被ダメージ累計31点。信じがたい。1巻の頃の未熟な坊やに戻ったような最悪の気分だ。
畜生が……
出目が悪りィとこんなもんか。
ったく……やれやれだぜ……
「ウェッヒヒヒ……痛めつけてくれるじゃぁねーかよ……ヒーハハハッ……」
「タフガイぶりも結構だがローン・ウルフ卿?」
「分かってる。お巫山戯が過ぎたようだな。他の獣が血の匂いを嗅ぎつける前にずらかろーぜ」
ジャレルの方も敵を仕留めたようだった。
ナチュラルハッピーなダイハードタイムもここで終了。
残り体力わずか6点。
久方ぶりの被弾に苦笑することしかできず、燻る怒りを堪え、藪の中ジャレルのあとを突き進んだ。



通過パラグラフ:(234)→312(戦闘)→178 治癒術の効果:+1点   現在の体力点:6点
(つづく)