ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ

nacht_musik2008-08-31

【パラグラフ208→→→パラグラフ75:レジスタンスの死:(死亡・13)】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。



2択ならば即死はない――
したたかな歴戦の冒険者の勘にかけ、パラグラフ208へ突撃するッ!


 本能的にわきによけるが、ナイフは首をかすめて後ろのドアに埋まった……
体力点を 2 点 失う。
 ハルガーは呪詛の声をあげ、鋲をうたれた革の鞭を引き抜き、振りおろした。
 恐るべきべき正確さで編まれた鞭が君の喉を狙い、うねりだす。


脅かしやがって……
ただのフェイクだと気づいた瞬間、猛然と怒りがこみ上げてきた。
理不尽な殺意を向けられ、冷たい殺意が凝縮していく。



ハルガー  戦闘力点24  体力点30
不意打ちのせいで弓は使えず、逃走もできない。


……どこまでもコケ脅しだった。
ソマースウォード を佩かずとも、メントーラの階梯まで上り詰めたカイ・マスターに死角はない。
素で戦闘比+2、さらに絶望を味あわすべく念波動を使い、戦闘比+6まで引き上げる。
風を引き裂いて迫る鞭に合わせ、バシュナのナイフ で応じた。



変則的な軌道の鞭に頬を裂かれつつも接近し(乱数表4)、
青白い焔をまとわせてハルガーの四肢を容赦なく斬り裂いていく(乱数表6)。
激痛に身を焼かれながらもハルガーが唸りつつ俺を攻め立てるが(乱数表2)、
ただの一歩でかいくぐり、心の臓を抉って柄までナイフを埋めたてる(乱数表0)――


「ギィィィヤアァァァァァァァ!!!」
絶叫が、炭化した監視塔を揺るがす。
もとより即死させてやる心算などない。
柔らかな曙光に顔を照らされつつ、地獄の炎で体内よりじりじりと炙りたてられるのだ。
悶えながら息絶えた男の心臓からずるり、とナイフを抜き取る。
返り血のひとしずくまで気化させられ――
黒ずんだ丸太のようにくずおれた死体が、焚き火の中へ転がりこむ。
かまわず足で踏みにじり、所持品すべてを剥ぎ取ってゆく。



牛追い鞭(特別な品物としてナップザックに吊るす)
36ルーン(金貨9枚に相当する)
松明 火口箱
水の入ったボトル


牛追い鞭 はびっしり鋲を埋め込んだ残忍な造りだった。
到底牛向けの代物ではない。玄人好みの実戦を意図したものだ。


牛追い鞭 を持っていきたいなら特別な品物として記し、ナップザックに吊り下げる。


この特別な品物 とルーン通貨、念のため水の入ったボトル を奪い、残りの下らない品物は捨て置く。
ようやく激情がおさまり、冷え冷えした未来への不安に変わりつつあった。
この戦闘に関して言えば100%俺に理があるだろう。
だが、ハルガーは間違いなくセブ・ジャレル率いるレジスタンスの一員なのだ。
戦闘力からしても、重宝されていた可能性が高い。
結論はひとつ――
ハルガー殺しは、決してレジスタンスに知られてはならない。


監視塔の地下室に死体を放り込んで隠蔽し、すみやかに橋をわたってこの場を去る。
川を渡ると、あたりは一転、樹木の生い茂る深い森へと変わっていく。
絡みあう枝がアーチ状の天蓋となり、小高い灰色がかった緑の木々が織り成す、光と影のモザイク――
豊かな自然を象徴する林道を進みつつ、俺は裂傷を押さえ、呻吟していた。
……ハルガーの置き土産。
掠り傷の積み重ねが、俺に16点のダメージをもたらしていた。
鍛えあげた狼の体力点と治癒術があればこその力押し……用心のためオキシデン・チンキ (体力+2)で傷口を強引にふさぐ。




通過パラグラフ:208(戦闘)→145→75 治癒術の効果:+2点   現在の体力点:24点
(つづく)