ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ

【ヘルスワンプとガタン――ダークロード国家への潜入:(死亡・13)】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。


リプレイ恒例の地図読みも、はや2桁を迎えます。
9巻ラストで不吉な予言が成されたように、残る3つのロアストーンはダークロードの盟主ナーグの手に陥ちました。
いまや邪悪な魔術師ナジラニウムの一団が手を尽くし、ロアストーン破壊を企てているのです。
そこは闇の眷属が支配する領域。
8巻で訪れたダナーグ沼沢地と不毛のオジア、そのさらに北西に位置するダークランドの一角がここ……
マグナカイ・シリーズ5作目となる今回の舞台、不毛の荒野ガタンなのです。



ダナーグに匹敵する巨大な沼沢地ヘルスワンプがなにより目を引きます。
そもそもこの地にそびえるトーガールは、二つ名の通り牢獄そのもの。
敵を拷問する収容所として、2000年以上前にダークロードの軍門に下った人類国家、ドラッカーによって建設された地獄の要塞なのです。
周囲はいずれも暗黒の王ナールの息吹のかかった国家群。
シンザール男爵が治めるハマーランド山賊領もまたドラッカー諸国の一つ。
それだけではありません。
スカロール奴隷王国(首都クラグマントル)はヘルジェダドのダークロード・クラーゲンスカル――
ニボズ奴隷国ガタンを統治するのは、カゴーストのダークロード・ダクシュナ――
そして――
トーガールよりさらに北、ダークランドのモズゴールを治めるは、いわずと知れた大君主――
モズゴールのダークロード・ナーグなのです。
唯一、右下のエル公国のみがマグナマンド自由国家の一員であり、ローン・ウルフの潜入を援助します。




(青い部分がテンタリアス。赤い影が地図部分。
 右側29がダナーグ沼沢地、28はオジア奴隷国。
 黒はダークロード国家を、灰色はドラッカー国家を示す。
 金色がエル公国、焦茶の領域がボー王国)




ここは20柱の闇の半神たちが本拠を構えるホームグラウンド。
彼らの宿敵たるローン・ウルフから見れば、死地に等しい闇の国土と言えるでしょう。
「テンタリアスを取り巻く地域」とあるように、この一帯はマグナマンドを南北に分断する大水峡テンタリアスに接しています。
まずはエル公国の辺境の町ルオミへ向かい、大城塞トーガールをめざすのです。


これまでになく危険な地域、善と悪のせめぎあう領域を狼はいかに踏破するのか?
残る3つのロアストーン奪還は成るのか?
最後のカイ戦士の物語はどのような結末を迎えるのか?


いよいよ次回、「トーガールの牢獄」開始です。
(つづく)