ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ

【パラグラフ334→→→パラグラフ278:窮狼は牙を鳴らす:(死亡・13)】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。



夜のグラスブローワー広場に立ち、次の道を検討する。



・ランプ通りを北へ進んでいくか、110へ。
・南門通りを南に歩いていくか。278へ。
・レインボー通りを西に行くことにするなら、245へ。


とりあえずチバン師の家に向かうことは避けたかった。
バネドンを先に助けるのだ!
……遅まきながら意気込んでも説得力ないけれど。
カイ・マントの隠しには、ゲームシステム上無制限に溜め込めるルーン銀貨が28枚うなっているけども。
というか、この選択肢の一部に見覚えがあったのだ。
レインボー通りって、絶対レインボーパークじゃん。近いよね、チバンの家。
そしてチバンの家が北地区だったことも思いだす。考えてみればずっと北へ歩いてきたのだった。
「南へ戻った方がいいってことか?」
何というか、つまらない選択肢だとは思いつつ南門通りを選ぶ。
だって南門だ。
大体、別に名物とかなさそうだしね。南門って何があったっけ?
とりあえず歩きだす。
そして、パラグラフに飛んだ先で思い出した。

 
 さほど進まぬうち、君は自分が南門監視塔の前に立っているのに気づいて恐怖に包まれる。 
 警備兵はすぐに気づき警報が鳴り響く。 
 君は走りだそうとして向きを変えるが、たちまち騎兵隊の一団が詰所小屋から押し寄せ、君 
はあっという間に囲まれてしまう。 


・彼らに立ち向かい戦うことを選ぶか。44へ。 
・彼らに降伏するか、162へ。 
 


「ギ……ギギギギギ」
何という不覚。
思わず唇を噛み、周囲を取り囲んだ無数の騎兵隊を絶望の眼差しで見やる。
そう……
南門は「タホウの南門」を意味しており、そこには南門監視塔が聳えていたのだ。
各選択肢をよく見れば、パラグラフ278という行き先は名称を変えて2度も、出ていたのだった。
繰り返す飛び先は要注意。狼の教えとしてはかなり基本的なことなのだ。
あーあ。裏読みすぎて初歩の罠に嵌ってしまった。
しかも、次の選択肢でさらに迷う。



・彼らに立ち向かい戦うことを選ぶか。44へ。
・彼らに降伏するか、162へ。


これは罠だ。
罠であるということが見抜けるだろうか。
そして、どちらを選択すべきかも。


通過パラグラフ:(334)→278→  治癒術の効果:+1点   現在の体力点:19点

(つづく)