ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ

nacht_musik2007-09-25

【パラグラフ163→→→パラグラフ28:狼と田舎乞食軍団:(死亡・12)】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。



ボザの入った瓶1本 なんて駄目ドリンク、全然必要じゃあありませんのだ。
ここで金を払ったのは、購入時の展開を知るが為。
こんな親切人にマグナマンドの創造主からどんな祝福があるか、それを知る為意気揚々とパラグラフ163へ……


 貧しい村人に何枚の施しを与えるにせよ、与えた金貨(またはルーン)をアクション・
チャートから差し引くこと。


・金貨3枚(12ルーン)以上を与えたのなら、28へ。
・与えた金貨が3枚未満なら、235へ。




「罠、だ」
忘れていた。ここはウィットに飛んだ英国人、デバー神のお創りになった世界。
ていうかデジャブを覚える。
前にも、乞食に施しをしたことはあるのだ。
俺がまだティーンウルフだった頃、ソマースウォード を取りに隣国ドゥレナーに向かったとき(【リプレイ85】を参照)だ。
確かあの時は単なる払い損で、ペナルティは特に無かった。
だが……



金貨3枚(12ルーン)以上を与えたのなら、28へ。


そう来たか。
つまりこのパラグラフは、金貨3枚 払わないとヒデー目に遭わすぜ、という無言の圧力なのだ。
払いたくねーが、でも、このパラグラフであと金貨2枚払わないと、きっと後悔させられるのだ。
騙された……
ギルドホールの隣の建物に誘いこまれて詐欺商法で羽毛布団を買っちまったみてーな気分だぜ……
しかもナップザック3個分のスペース が必要だったりするんだぜ……
甘い言葉に誘われて、金貨3枚も使っちまった……
畜生…
「ちくしょォォォォォー!!」
アナゴさんばりの野太い声で怨嗟の叫びをあげ、更に金貨2枚 を宙に放り投げる。
哀れな乞食たちは、狼の寛大さに狂喜乱舞。
垢じみて汚れた顔を嬉しさに輝かせながら、与えた金貨を仲間うちで分配している。
狂騒の一団が遠ざかる中、一人の老婆が近づいてきた。
「この度は有り難うごぜえますだ」
老婆は礼を述べ、カイ・マントの裾を掴んで集落の外れに建つ一軒の小屋を指す。
村人皆に敬愛される、一人の呪術師が住んでいるらしい。
呪術師の祝福を受けさせるため、俺を連れて行こうというのだ。
無論、こちらも異存はない。
実質、呪術師に金貨3枚払ったようなモンなのだ。
探索に役立ちそうな相応の予言でもと期待しつつ、大股で小屋へ向かう。


ゴゴゴゴゴゴ・・・・・・


だが、そこで俺は、想像以上のものを目撃することになる・・・


ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・ ・ ・ ・ ・ ・


(つづく)