ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ
【設定・狼の朋輩:(死亡・12)】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。
夥しい数の敵に付け狙われる最後のカイ戦士。
しかし宿敵の多さに比例して、ローン・ウルフに善なる希望を見出す者もまた数多く存在します。
そうした仲間や探索の途上で知りあった者たちをここでは振り返ってみましょう。
重複項目は極力外すこととします。
・レッドイーマーズ | ルアノンやバサゴニア、そしてザーロでも出会った巡礼者の一団たち。 鎖のついた木の魚の護符が彼らのシンボルです。 彼らは沈黙の行を自らに課し、祈りと治療に生涯を捧げて各地を旅します。 言葉をかわすことはないものの、彼らもまた善なる力の一員であり、ローン・ウルフの窮地には手を差し伸べるのです。 |
・ノルリム | バネドンの所有する飛行帆船スカイライダーの乗組員を束ねる甲板長。見ての通りボアの小人です。 彼らはボー王国の小人たちで、人種的にはドロダール人の流れを汲んでいます。特質として非常に器用で武器の精錬に長け、ボー銃として知られる強力な単発銃を作りだした人々でもあります。 バネドンの傘下に入るにあたっては語るも涙の物語があったようですが、今では気楽に冒険を楽しんでいるようです。 |
・シリルス | ストーンランドで最初に知りあったご老人。 古都バレッタの魔術師で、ロアストーンの秘密の一端を握っていました。 知っている情報をなかなか教えない見事なツンデレぶりを発揮しますが、根はよい人間で、ローン・ウルフを導きます。 アモリーの貴族ロークに逆恨みされ、その凶刃に斃れました。 |
・グウィニアン | いわずと知れたバレッタの大賢人。星見を通してカイ・マスターの行く末を案じ、幾度となく助言を与えてきました。バシュナの復活阻止を助け、バレッタのロアストーンの在処を教えるなど、重要な役割を担っています。 凶暴獰悪な狼が無条件で敬愛する数少ない人物の一人。 「星たちが我らの出会いを予言しておったのじゃ、ローン・ウルフよ」 |
・傭兵隊長 | ストーンランドでテカロまでの川旅をサポートしてくれたバレッタの傭兵隊長。 類まれな剣の腕とカリスマで部下から慕われています。河賊との戦闘を利して客船を私掠するなどしたたかな一面も。 ちなみに、あまり仲良くしすぎると捨て駒として難攻不落のテカロ橋を突撃させられ、サッカーボールのように後続の騎兵に蹴りまくられる羽目になります。 |
・リモア卿 | デッシ魔法国の最高会議長。 古よりの盟約に従い、旧き善なる力と新しき善なる力が再び手を結びます。 かつて初代グランドマスター、サン・イーグルを助けたように、リモア卿と古マギ人は故国を離れたローン・ウルフを全面的にバックアップしてくれるのです。 |
・タビグ | カザン・オードに潜入したスロビアの戦士。 奴隷商人にとらわれた妹を救うため、身請けする代金と引き換えにカザン・オードへの潜入を試みました。二度も迷路から脱出するなどザーダの手口を熟知していましたが、最後はザーダの操る巨大な『手』に圧殺されました。 |
・カシン | 後述するバケロス戦士、ペイドの弟。 支配者ザーダの罠に嵌り、視力を失って独房に放り込まれていました。 カイ・マスターの治癒術で回復した彼は行動をともにしますが、玉座の間を目前に命を落としました。 |
・アダマス卿 | デッシ魔法国と友好関係にあるタレストリア自由国の王宮保安長官。 アダマス卿はエバイン女王の従兄弟にあたり、実質、軍の全権を握っているようです。 厳めしく理知的な顔立ちで、ダナーグへの旅路も要塞都市フェナまで護衛してくれました。 |
・ペイド | 古マギ人に仕える勇敢なる魔法戦士バケロスのひとり。 黒く日焼けした長身と鋭い眼光は何から何まで威圧的、かつ性格も単純粗暴ですが、そんなところが狼と肌が合うのでしょう。ダナーグまでの短い旅で親交を結びました。 むろん戦闘力は折り紙つき。 エルジアンで鍛えた青い鋼の長剣と槍を携え「バケロスの力の言葉」なる言霊を操ります。 オライド寺院上空でダークロードに拉致され、以後、杳として行方は知れません。 ロアストーンの力は、ペイドと再会し、ともに戦う日が来るだろうと予言しているのですが、さて…… |
こうして並べると、味方の側には挿絵が少ないのに気づきます。
より醜悪で、より強力になった敵キャラの描写にイラストが尽くされているということでしょう。
ここより下は、4巻以降で出てきたさまざまなアイテム類について。
・レンダリムの万能薬 ・ラーヌマ油 ・オキシデン・チンキ ・ラウンスパー ・エデの薬草 | ローン・ウルフの生きる糧。 ・ ・ ・ いわゆるヤバめのハッパです。 これらをキメることで負傷や疲労が気にならなくなります。ナチュラルボーンジャンキーの狼にとって、冒険中どれだけ薬を入手できたかは、実はクリアよりも大切な目標です。 更に筋力や反射神経が増強する戦闘薬に至っては目も当てられない変容を遂げます。 |
・バシュナのナイフ | バシュナの従者とともにダークロード復活を企てた裏切者貴族バラカから奪った邪悪の武器。 波打った異様な刀身は青く冷たい炎を纏い、最強のダークロード・バシュナの怨念を今なお宿しています。 この武器こそはバシュナ復活の鍵であり、ローン・ウルフが持っている限りバシュナは復活できません。 ちなみに特殊効果は一切なし。 |
・マグナカイの書 | 砂漠の地バサゴニアに秘められていた、カイ戦士の力の源。 カイ・マスターの教えの力を飛躍的に高め、グランド・マスターの階梯へと至らせる道標です。 マグナカイの教えの真髄がここには記されています。 この書が隠されていたマジャーンの墓とは、かつてロアストーンに匹敵する宝玉――月の神イシールの力を得たムーンストーン――を作りだしたシャンティ人の残したものなのです。 太陽と月の力の合わさるとき、大いなる昇華がカイ・マスターを次のステージへ引き上げるということでしょうか。 |
・デュアドンの銀の弓 | ストーンランドの一王国、エルデノラの首都デュアドンで作られた珠玉の弓。 見事なシルバーオークの木から削りだされたこの弓を手に戦えば、弓を射るときの乱数表に+3を加えることができます。 弓の上級武術とあわせて使えば、乱数表に+6のボーナス。 人類の手になる武器でありながら、ソマースウォードに匹敵する最強の武器です。 |
・ナイゼーターの7つのロアストーン | いわずと知れたマグナカイ探索の最大の目的。 善なる竜ナイゼーターがその叡智を封じ、マグナマンド開闢の時代に創造した7つの水晶。 無知蒙昧の輩には曲解されて伝わっていることも多いのですが、そこに秘められたのは無限の善なる精神。然るべき階梯に到達した者だけがこの理力を授かり、さらなる高みへと研鑽を積んでいくことになります。 地獄の王アガラシュの千年の支配を経て、ロアストーンはマグナマンド各地に散逸しています。 それを探索する過程こそ、初代カイ・グランド・マスター、サン・イーグルの辿った道程をなぞることだといえるでしょう。 |
・火種 | 地味な名称に騙されるなかれ。 この火種こそ、デッシ魔法国の古マギ人パゥアーの結晶です。 本文の解説は「硬いものにぶつけると激しく燃え上がる」ですが、そんなヤワいもんじゃあない。 ぶっちゃけ携帯型クラスター爆弾なのです。 ジョー・デバー御大の心を察するに、この特別な品物こそ初心者救済アイテム。 初めてマグナカイを手に取った素人狼は、軽々と戦闘力点30点を越える7巻以降の凶悪な敵に慄くでしょう。 でも大丈夫!そんなときこそ、火種の出番。 大抵のヤバい敵は、火種を使うことでギリギリ逃れられるようになっています。 火種を使ったときの最強ダメージですが、恐るべきことに、既巻では体力点ー12、戦闘力点ー5、未来永劫にわたって戦闘力点-3 という極悪ダメージを与えうるのです。 ・ ・ ・ ・ ・ 自爆した場合に。 |
・灰色の水晶の指輪 | ローン・ウルフファンが抱えていた、長年の、そして最大の謎。 この奇妙に長い名前の品物は、120ルーン(金貨30枚)もする上、全く効能がわかりません。 しかも、売っている店は「奇跡の店ラス・ラディス百貨店」という胡散臭さです。 ところが、この店へ向かうルートはたった一つしかない上、カイの基本的な感覚が純粋な魔力を放っていると告げているのです。 ガセか、虚仮威しか…… 未だ、その結論は出ていません。少なくとも8巻では使う機会は一度もありませんでした。 |
朕「長かったなあ……概ねこんなところかしらん」
B「ちょほいと待ちなはッ!」(ブリリアントルームから降臨)
朕「……何?」
B「狼が持つ太陽の剣ソマースウォードの綴りはSommerswerd……間違っても英語のswordじゃあないので要チェックやでッ!」
朕「はあ」
B「お前は『日本語訳の時にオサレだと思ってスウォードとか訳したんだろヒャハハァホホォと思ってた』と言う」
朕「いや普通に知ってたけど……前にノルウェー語とか言ってなかった?」
B「……元気やでッ!」(ブリリアントルームに帰還)
そう言う訳ですんで次回、恒例の地図チェックです。
(つづく)