アポカリプト

(これまでのお話)
どきどき魔女神判!』を買い損ねたBOBちん。
あえて遠出してまで買うべきか買わざるべきか……
鏡に映った無駄に濃い顔を歪めハムレットのごとく煩悶する闇に降り立った天才。


B「逆に考えるんだ…『鏡の中の世界をゲーム画面だと思えば買わなくっていいさ』と考えるんだ……シミュレーションゴーッ!」」
朕「鏡に『中の世界』なんてありませんよ…ファンタジーやメルヒェンじゃあないんですから」
B「『マン・イン・ザ・ミラー』最後の力を振り絞れ――ッ!!」(自らの肉体にタッチペンを突き立てつつ)
朕「ぁぎゃアアァ――ッ!」
B「『矢』のパワーはッ!この運命からの『贈り物』はッ!これで我が『キング・クリムゾン』をこの世の頂点に連れて行ってくれ……アオオー!」
[バカはタッチペンをグリグリしつつ奇声を発した]


B「せめて『ひゃあ』とか言ってみたかった……へへ、へ……」
朕「………………………………」


朕「そう言う訳ですんでメル・ギブソン監督のアポカリプトですが……」
B「フフ…フフッハ…買っちまったぜ…ハアッオ゙!!!」(後退する海老の動き)
朕「……一応映画の話をしておきたいのですが……」
B「ロナウジーニョランボーに覚醒する後半より南米版メルニボネみたいな前半がよかった」
朕「ああ……そうですか……」
B「まあかつてのマッドマックスが今やゴア&バイオレンス映画の巨匠…それはそれで理解できなくもない作風だが」
朕「マヤとアステカが混ざってる気もしますが兎も角設定が変わっても暴力衝動がいかんなく発揮されているような……?」
B「本人が超伝統主義カトリック教徒だけに、悪趣味と差別と動物虐待その辺全部蛮族におっ被せてるけどな!」
朕「蛮族というモンド系萌えフィルターをかけないとメルの度外れたピュアバーバリズムが漏れだしてしまうと」
B「メルが本物の鬼畜親父だからこそ撮れた作品なんだよ。普通人だと只の密林板『バトルランナー』になるしな」
朕「生贄の儀式のレイヴシーンなんかドSのファイナルファンタジーだしね…」