ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ

【座談会:6巻完走記念:(死亡・10)】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。


B「スターウォーズのオーディションがあるわヨォーッッ!!!」(スタア養成ルームから飛び出しつつ)
朕「喧しいッ!腰に響くだろうが!」
B「ホワーイ?」
朕「6巻も一段落したことだし大掃除をした訳なんだが…どうも腰に」
B「下半身が痛い時はまず痔を疑えってばっちゃが言ってた!」
朕「何そのアラビアの夜の家庭の医学。巫山戯てるの?」
B「何だと……それより俺様のモンド系セレクションは?」
朕「タイトルだけが面白い特殊DVDの山ならミカン箱にまとめてブチ込んだけど?」
B「アオオー!」


という訳ですんで恒例のクリア記念座談会です。
流石のボリュームと密度、そしてスペクタクルでした。
この巻から燦然と裏表紙に輝く『ゲームブック最優秀賞受賞作品』の名も伊達ではありません。


B「今からオペを開始します!」
朕「はあ」
B「……汗」
朕「初っ端から汗かよ!どんだけ緊張してんだよ!」
B「五月蠅ーぜこのハンケチ王子がッ!ヴァルハラの天才肛門科医ともなると専属のナオンがオプションでいるんだよッ!」
[バカは無意味に両手を顔の前に上げた医龍スタイルで喋り続けた]

朕「……可及的速やかにお前の脳のオペが必要だと思うよ」
B「アンジュそこは汗をかいた訳じゃあないぜッ…フヒヒ!」
[バカは医龍スタイルで両眼を泳がせた]


朕「アンジュって誰だよ?」
B「不惑…ブチ殺すぞ…ゴミめら…ざわ…ざわわ…ざわわ…」
朕「……利根川先生?」
B「ちょっとう@こ」
[バカはブリリアント手術室に入っていった]


朕「………………」
B「ボラギノール!!!」
朕「………………………………」


B「ふー…汗」
朕「座談会を始めたいんですが…」
B「始めんさい始めんさい……鳴かぬなら俺が鳴こうよホトトギス
朕「早速ですがラスボスもだけど、案外敵が弱いような……?」
B「オー……ラスボス!」

朕「……………………いや画伯のアレは大体分かったから」
B「ぶっちゃけ6巻ぶっ通しで遊んだカイ戦士は兜と盾と太陽の剣で+12の攻撃ボーナスがあるのだ!」
朕「昔この巻だけ遊んだときはそのシビアさに驚愕したんだよな……」
B「弱凡ゲームブッカーのお前がよくぞここまで鍛え上げた!感動した!」
朕「いやはやそれ程でも……」
B「おお!狼の中の人は美輪明宏ばりのオーラ力を身につけたッ!ハイパー!!!」
朕「………………」


敵の強さにしても、5巻までプレイしてきた人も6巻からの人も同様に遊ぶ事を前提にしているのですからデザイナーも大変でしょう。
正味な話やりようによってはラスボスすら一撃死もありえる訳です。


そしてやはり特徴的なのが、愛すべき爺キャラたちの扱われ様ですが。
B「爺へ惜しみなく愛を降り注ぐのも英国紳士の嗜み!!!」
朕「……何たる!何たる侮辱!デバー御大を捕まえてその言い草!」


シリルス、老グウィニアン、傭兵隊長に赤髭と、戦乱の国で出遭った人々は個性派揃いでした。
しかも敵キャラとして登場した「バシュナの従者」や「セナー・ドルイド」はカイ・グランド・マスター到達後の黒幕たち。
13巻以降の最終シリーズへの伏線を張っている辺り、恐るべき気の長さです。
これらの中でも特に気になるのがアモリーの貴族ローク。


朕「結局、殺すとか誓い立てておいて逃げられちゃった訳ですが…狼にリヴェンジの機会は…?」
B「まーあれも伏線だから」
朕「おお」
B「海外ファンサイトの解説だとアモリー周辺に潜むセナー・ドルイドはロークの手引きによるものなんだよ!」
朕「な…何だってー!だから貴族が太古の召喚呪文を知っているのか!」


このあたりは設定が細部まで造り込まれたシリーズならでは。
マグナマンドの歴史を知っているとなお面白いという所でしょう。
(つづく)