【パラグラフ1→→→パラグラフ26:狼と弓術大会:(死亡・9)】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。
三度シルバー・セージの逗留先で目覚めたとき、もんどり打ってベッドから転げ落ちた。
激痛にそのまま声もなくのたうち回ること暫し。
だがしかし。
今度の俺は一味違う。違うのだ。
素で戦闘力は最高値―― 子供の頃から憧れていた超合金にある意味なっちまった訳だ。
鉄の悪魔を叩いて砕く、不思議な原理で空だって飛べるはず……アイキャンフラァァァイッッ!!!
【アクション・チャート 恐怖の王国】 ローン・ウルフ 10人目(9度死亡)
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能 力 値 .
・戦闘力点35(19点+2+2+8+3+1)
・体力点32(26点+4+2)
・金貨15枚(5巻までの49枚は修道院に預けておく)
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マグナカイの教え(階級:カイ・マスター・スペリオル) .
・上級武術(得意武器で戦闘力+3:剣、ナイフ、弓)
・上級狩猟術 ・治癒術
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習得した伝授のサークル .
・火のサークル(戦闘力点+1、体力点+2)
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装備(武器 2つまで) .
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矢筒と矢(矢筒1つに6本まで) .
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・ソマースウォード(太陽の剣 戦闘力+8)
・弓
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・矢筒:1つ ・矢:6本
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特別な品物 .
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ナップザック(8個まで 満杯) .
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・水晶の星型のペンダント
・銀の兜(戦闘力+2)
・盾(戦闘力+2)
・鎖帷子(体力+4)
・カルトの火の玉
・ダイアモンド
・瑪瑙のメダル
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・ラウンスパーの薬(体力+4)
・ロープ
・濃縮アレサー(一時的に戦闘力+4)
・クールシャー(体力点+4)
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金貨3枚払って暮れなずむクォーレン市内に入り、更に宿代を金貨3枚払って食事はとらずに宿の部屋で自炊する。
Q.食糧もないのにどうやって自炊するのですか?
A.カイ・マスターはマグナカイの奥義、上級狩猟術によってどこでも新鮮な食材を入手できるのです。てえか聞くな。
というか、前回もこうしておけば旅費を浮かせられたのだ。
鬱陶しい貴族ロークを軽く追い払い、魔術師の老人シリルスを連れて翌朝、長閑なバレッタ街道へ。
暫く進み、いつもスルーしていたポスターの前で立ちどまる。
弓技大会
参加費―― 金貨2枚
一等商品―― デュアドンの銀の弓
今度は重装備だ。弓もあるし金貨も充分、しかも上級武術で修得した得意武器が弓だったりする。
いざ征かん、デュアドンの銀の弓ゲットだぜ!
案の定、シリルスは昼寝したさにその場で馬の世話をするなどと言いだす。
そのうち永眠させてやる、と思いつつ爺ィを置いて会場に入っていくと、そこはどこかノスタルジー漂う田舎の村祭だった。
露店が並び、曲芸師や踊り子が空気を華やがせる。
出場者の列に並ぶ間その空気を堪能し、金貨を払って入場門をくぐった。
弓をもっていれば、
弓をもっていなければ、
おお。
4周目になってようやく気づいたが、この大会、弓がなくても入れるらしい……
試しておくべきだったか……
すぐに銀モールで飾られたチョッキを着た背の低い男が入ってきて、平板な顔で皆の注意を惹き付けた。
まずは予選があり、順に射的場へと促される。
向こう側に0から10までの数字を書いた彩色された的が並んでいた
―― 随分変わったルールだな。
同心円の的をイメージしていただけに、この奇天烈さには驚かされる。
小さい的ほど点が高く、3回射て得点の合計が8以上なら決勝に勝ち残れるという。
俺の前に並んでいた連中は誰一人この数字を出せなかった。
やがて順番になり、鼻歌を歌いつつ弓を構えて立て続けに射る。
―― 一射目は「1」。
おお。
これには冗談抜きで吃驚したが、続けて「9」「6」と的を射抜く。
さらに弓の上級武術を修得しているので3を加え、俺の合計は規定の点数の倍以上、18点だ。
カイ・マスターが市井の大会に出場すればこんなものだ。軽い軽い。
俺以外に規定をクリアした者は1人しかいないので、一気に決
勝戦となる。
互いに射を競い、点数の高いほうが勝ち。
『決
勝戦は通常の戦闘ルールに従って行われる』との記述だ。
体力の代わりにお互い持ち点50点で戦い、先に0になった方が負けるという。
ますますもって俺好みのルール、戦闘力19点の腕が鳴るというものだ。
邪魔な盾と
ソマースウォード を外し、弓を主武器に定位置で構える。矢は無制限のコスモガン方式だ。
むろん上級武術の得意武器は弓なので+3の恩恵も普通に受けられる。よって、こちらの戦闘力点は19+2+3+1の25点。
……負けてくれと言う方が無理なぐらいの強さだ。
好敵手の名はアルタン。精悍な面構えの男で、ストーンランドの山地で
国境警備隊の弓兵を務めているらしい。
橙色のトアの長弓を持っており、相当な腕前だという。
どれ、アルタンとやらを揉んでやるか……
アルタン 戦闘力点30 体力点(標的点)50
唖然とする。
この鍛えに鍛えたカイ・マスターと、しがない国境守備隊の一兵卒の戦闘力が互角にさえなっていない。
ぶっちゃけありえね
―― !!!
(つづく)