ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ

5巻裏表紙

【砂上の影を振り返る:(死亡・6)】


そんな訳で、恒例の座談会な訳ですが。
朕「『エロ本』と『駄菓子』を生贄にして『バカ』を召喚するぜッ!!!」(遊戯王っぽく)
B「いいのかいホイホイ召喚しちまって……俺様は汝の千倍も邪悪な漢なんだぜッ!!!」(鼻をほじりながら)
朕「ああそうですか……まあ今回は5巻の第一部・第二部それぞれに分けて反省会をするよ」
B「それよかFSS12巻のエロかったと思う点について語り合う方が有益じゃね?」
朕「今更お前の特殊な嗜好を聞いてもなあ……まあどうしてもと言うなら話してご覧なさいな」
B「お前の様な弱凡のシャバ僧はメイド中学生にハァハァしているがいいぜッ!最近の俺様は色黒アルルたんがエッジ」
朕「……はあ」
B「水虫王女アルルたんのエロい同人誌が天空から舞い降りてこねーかなハァハァ……ウッ」
朕「昨今希に見るドリーミーな発言だなあ……そろそろゲームブックの話をしようよ」
B「ち ょ っ と う @ こ」
朕「……………」


B「そんな訳で俺たち一行は青森の武道家から伝説の同人誌『マグナカイの書』を手に入れるべくシンガポールから旅立ったのであった…」(遠い目)
朕「それ山で遭難する展開だから!しかも同人誌のタイトルだけゲームブック話かよ!」
B「ちなみにお供はマチャアキ西田敏行80キロと平成の借金王ことルックルック岸部四郎
朕「西遊記かよ!しかも岸部四郎の扱いに悪意を感じるよ!」
B「マチャアキは闘龍極意書に書いてある百ニの隠し芸を極めているという…」
朕「何その『闘将!!拉麺男』。巫山戯てるの?」
B「西田敏行の武器は釣り竿。マンモーニなのでマチャアキを兄貴と慕っている訳だが共々ブチャラティに敗れて死亡」
朕「設定段階で死亡確定かよ!ブッ殺すと思った時は既に行動は終わっているのかよ!むしろ死すべき運命の奴隷かよ!」
B「岸部四郎めちゃイケで胡瓜喰わされたりして準レギュラーの地位を獲得しつつあるけどな。この勢いで頑張って欲しいですね!」(鼻をほじりながら)
朕「哀れだとかそういう感想は無いのな……そう言えば藤村俊二も馬の役で出てなかったっけか?」
B「いかにもジェントルな執事ッ面で騎乗を懇願するオヒョイさんにおもむろにマウントする俺様。しかも白昼堂々公然とシルクロードをねり歩くという沼正三の原作を江川達也が漫画化」


朕「…………………………………………」
B「…………………………………………」


B「想定外のキモさだった。今は反省している
朕「ぶっちゃけお前の脳が想定外だよ」
B「人間の頭が変になっている」
朕「……ゲド戦記の話はいいから」





・第一部


B「たまらぬヘタレであった。最初に死んだ時は笑いすぎて失禁した」
朕「……のっけから感想がそれか」
B「まさか戦闘力点14の蛇に念撃使い忘れて死ぬとは思わねーべ?お前の脳の老化に全米が震撼した」
朕「でも第一部では全体的にそう強い敵はいなかった感じだけど?」
B「最強が港で出会う騎兵だからな。次点がカワラズー。この辺が戦闘力20点越えで、他は団子だな」
朕「それと回復術がこんな有り難いとは思わなかった。今までよく回復術無しでクリアできたよ」


朕「逃がしたイベントや戦闘って多いの?」
B「ほとんど無い……はず。実質4回やり直しただけあって面白イベントはほぼ制覇」
朕「まああれだけやりこめば制覇もするよね」
B「カイの教えが揃ってるから無駄な戦闘を回避できる訳だ。港のブラッドラグ戦、下水道のカワラズー戦、あと宮殿侵入時な」
朕「フゥーン。まだ見ぬ敵とか実はいたんだ」
B「恐怖ハンマー男とかな。ついてるイラストが何というかアレだ」
朕「おお!そんな隠し玉がいたのか!」


朕「ストーリー的に訳も解らず逃げまくるのが面白かった。作者相手の鬼ごっこっていうのが」
B「ステージも港→市場→下水道と変わるしな。捕まってからの牢屋ルートも分岐が多くてベネ」


B「あと、地道にシリーズ通して遊んできた成果がここに来て出てきたな。カイの教えもだけど、アイテムの支援効果も」
朕「アイテムは盾と兜と鎖帷子で戦闘力点・体力点それぞれ+4が本当に大きかったね」
B「実際戦闘バランスはかなり練りこまれてるんだけどな。ダークロード・ハーコンにしたって……」
朕「おお!ちょい待ち、次の岩に続くよッ!!!」





・第二部


朕「んでダークロード・ハーコン戦ですが!死ぬかと思ったというか死んだも同然だった」
B「あのシーンが後半の白眉な訳よ。万能無敵だと思ってきた太陽の剣が使えねーという作者の罠!!」
朕「おお!あの絶望感と言ったら無い」


B「つーかラスボスでバイツァ・ダスト使うと緊張感薄れるのな。どうせ死なねーだろって気になるし」
朕「う……4巻でも使ったけど?」
B「4巻はまだ手持ちアイテムの遣り繰りだったからまだ罪は軽いのだ!ボス戦でバイツァ・ダスト使うの今後一切禁止!」
朕「えー」


朕「で、結局、5巻は太陽の剣を持ち込むのが既に罠なの?」
B「んにゃ。2巻から継続して遊んでる人間なら、あそこで本当にギリギリで勝ち抜けるようになってる」
朕「マジでか」
B「体力点は一桁まで削られるけど、戦闘力点が高めなら3回に1回は突破できる」
朕「要は練りこまれたバランスって話?」
B「そこがに英国人ことジョー・デバー御大の凄みがあんだよ。ゴリ押しも、頭脳戦も、両方正解」
朕「プレイスタイルに融通が利くのは面白いね」


朕「5巻は、前後半とも、とにかくスピーディーな展開だった訳ですが」
B「戦闘がハードな分、サブイベントがやけに丁寧に描かれているんだよな」
朕「バネドンが怒ってたあの科白の意味は?あれ、お前に書けって言われたんだけど」
B「狼に厳しく注意した直後に、自分が財布盗まれるんだよ。んで真っ赤になって視線を避けるっつー萌え展開が」
朕「何その特殊な嗜好の淑女向けのキャラクター。巫山戯てるの?」
B「……邦訳のみかもな。面倒だから確認しねーけど」
朕「流石は天下のHJ社ですね!」
B「まあな。15年以上前からそっち方面は最先端なんだよ」
朕「……ナントカブレイドとかをリメイクするだけの事はあるんだなあ……」


朕「最後に流離いのティパサが取って付けたように出てきたのは笑った」
B「伝説の同人誌『マグナカイの書』を探すシンガポールからの一行の噂を聞きつけ『自分では?』と名乗り出たという胡散臭さ
朕「その話続いてたのかよ!」
B「んで流離いのティパサが『気功をベースに関節を外す技』とか使うんだぜェーッ!ズームパンチかっつーんだよォォーッ!」
朕「それ流離いのティパサには2人の娘がいないので違うらしいよ!空気ブチ壊しだなシンガポールの人


朕「そういや巷で話題のシュールストレミングって知ってる?」
B「…………………………………………」
朕「……聖徳太子知ってる?」
B「デラウェアアアアアッッ!!!」
朕「反応速ッ!」


(つづく)