ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ

【パラグラフ160→→→パラグラフ254:薬草室:(死亡・6)】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。



案の定、宮殿の財宝目録を収めた書庫の一角で、銅の鍵 プリズム ゲット。
この辺は冒険者の勘だ。
あらためて廊下に戻り、宮殿衛兵の警邏隊に見つかる前に薬草室の扉をこじ開けようとする。
だが。
扉に鍵がかかっていない……?
本当にエデ が保管されているなら、もっと厳重に管理されているはず……
その時、俺は鍵が開いていた理由を知った。
泡立ち蒸気を上げるフラスコやチューブの向こう、調合台の影から薬草室を守る番兵がゆらりと出現したのだ。
以前ルアノン鉱山で対峙した―― あの時もバラカの配下によって極限まで飢えさせられていた―― マッケンマイアーの生粋の怪物。
左腕が麻痺している不利を痛感しつつ夢中で剣を抜く。
殺せるか…?
いや、殺すしかない!
緑の目を爛々と輝かせた大山猫、エリクスが飛び掛かってくる!!



エリクス 戦闘力点17 体力点22
以前にエリクスと戦ったことがあれば、今回の戦いの間、戦闘力点を2点増やせる。


最大のアドバンテージは、その変則的な動きの脅威を身をもって知っているということだ。
左腕が使えないとはいえ戦闘比は+6。
慎重に乱数表を指していく。
一撃目が2。次が、4……さらに1と6の間の中間線をペンの鋒が穿つ。
これは一体――
どうにか殺したものの、俺の受けた ダメージは7点
第二部に突入するまでには、運を取り戻しておかねばならない。
……深刻な問題だ。
エリクスの死体を蹴り転がし、その首にある金の鎖つき鍵 で奥の金庫室を開いた。
棚の最上段に目が惹き付けられ、今の戦闘のことなど忘れてしまう。



美しい金色の葉。
探し求めたエデ の薬草だった。



肩の傷口に当てた途端、腕全体から瞬く間に痺れが取れた。
リムデスのために失っていた戦力点も取り戻し、盾も自在に扱えるまでに回復していく。
殆どの病を治すその薬効。
これこそ、エデ が唯一無二の薬草とされる所以なのだ。
小箱の中にはもう一回分の治療に充分なエデ が入っている。
病気でなくとも、戦闘後にこれを飲めば 体力点を10点取り戻すことができる のだ。
金庫室の反対の扉を開け、秘密の通路と思しき道を進み、やがて青銅の扉に辿り着く。
ここでも金の鍵を使い、ザカーンの植物園へと進み……
俺は、玉座の間の階上から、ザカーン・キマー帝とダークロード・ハーコンを見下ろしていた。
俺の手には握りしめたソマースウォード
魔法殺しの黄金の刃。
いける。
かつてダークロード最強のバシュナを滅ぼし、数年前の戦いでダークロード・ザガーナを斃した太陽の聖剣。
仮にダークロード・ハーコンと直接戦うことになったとしても、この剣ならば。
俺は暗黒の半神を打ち倒すだろう――



【アクション・チャート 砂上の影・第一部 完:→Go to Next Stage


能 力 値   .

・戦闘力点26(14点+2+2+8) ・体力点28(28点+4が上限値)

・金貨43枚


カイの教え(階級:セイバント)   .

・擬装術 ・第六感 ・狩猟術 ・追跡術 ・念力移動 ・動物語 ・精神防御 ・念撃 ・回復術


装備(武器 2つまで)   .

・ソマースウォード(戦闘力+8)


特別な品物   .


・水晶の星型のペンダント

・銀の兜(戦闘力+2)

・盾(戦闘力+2)

・鎖帷子(体力+4)

・カルトの火の玉

・ダイアモンド

・瑪瑙のメダル

・銅の鍵




ナップザック(8個まで)   .

・ラウンスパーの薬2回分(体力点+4)

・レンダリムの万能薬(体力点+6)

・エデの薬草(体力点+10)

・タオル(2個分)

・プリズム



→【砂上の影 第二部へ】
(つづく)