ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ

ソマーランドの旗がマッケンにはためく

【パラグラフ122→→→パラグラフ350:狼は死なず:(死亡・4)】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。



「く、ぐふッッ……」
口といわず鼻といわず血を撒き散らして、バラカが神殿の床に倒れ臥す。
同じだけの致命傷を負いながら、俺は辛うじてソマースウォードを頼りに立っていた。
信じ難いという目でバラカが見上げる。
「何故、貴様は……死なない……」
「……知れたこと」
全身を走る激痛に喘ぎつつ、俺は憎々しげに牙を剥いて嘲笑う表情を作った。
「お前の苦痛を見届けるのが、狼の復讐だからだ」
「な……に……」
本当は違う。
末期の際に、使ったのだ。
そう、15番めのカイの教え叙述トリックを……!


(秘 奥 義 ・ あ と 出 し チ キ ン プ レ イ!!)


ゴゴゴゴゴ・・・・・・・


(リプレイ203より再掲)


ナップザック(8個まで)

・ラウンスパーの薬2回分(使うごとに体力点+4回復)←戦闘前に使用

・ラ ウ ン ス パ ー の 薬 (体力+4)

→温存しておいたこれを戦闘前に 使 っ た こ と に し た………………!!!



よって、最期のダメージ1点を差し引いてなお、今の 体力点は4点
狼は死なない。
何度でも甦るのだッ!!!



ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ 。 。  。 。 。 。 。




「巫山……戯……」
バラカが倒れ臥すと同時に、マッケンゴーグの深淵から強風が吹き荒び、物悲しい絶望の叫びが寺院を揺るがした。
悪意に満ちたダークロード・バシュナの霊が俺を包み込むが、俺を傷つける力は奴には無い。
「覚えておけ、バシュナ。カイ戦士がある限り、貴様の復活は有り得ないのだ」
「……!!!」
轟々たる唸りを無視して寺院の床からバシュナのナイフ を拾う。
ベルトに差すと邪悪な黒い炎は消えた。
この邪悪の祭器がカイ戦士の手元にある限り、ダークロード・バシュナと死者の軍団が運命の峡谷を出ることは無い。
美しいマデロンを祭壇から下ろし、肩に背負った。
寺院の廊下を抜けて地表に出る。



月光の差す廃墟では、驚くべき光景が俺を待っていた。
廃墟から逃げだすバラカの部下を、ソマーランドの騎兵隊が追いたてていたのだ。
松明と満月とが、彼らのマントを飾る太陽の紋章を燦めかせる。
伝言がホルムガードに届き、ウルナー王自らが軍を率いてきたのだ。
彼らの賞賛と歓声が、マッケンゴーグの断末魔を掻き消す。



待ちわびるバナランド男爵にマデロンを送り届け、遂に俺の任務は終わった。
またしても、俺はソマーランドの英雄であることを証し、困難な任務を成し遂げたのだ。
暫し勝利の余韻に酔う。
しかし、この勝利こそ、恐るべき陰謀と苛酷な冒険の第一歩に過ぎない。
全ての決着は砂漠の王国へ――
新たな命懸けの挑戦が、ローン・ウルフシリーズ第5巻で俺を待っている。
タイトルは【砂上の影】だ。


【ローンウルフシリーズ第4巻 運命の峡谷 完】



【運命の峡谷】冒険結果 ローン・ウルフ 5人目(一人死亡)


能力値

・戦闘力点22(10+8+2+2) ・体力点4(最大値は20+2)

・金貨19枚(+ホルムガードに残しておいた分が27枚)


カイの教え(階級:ガーディアン)

・擬装術 ・第六感 ・狩猟術 ・追跡術 ・念力移動 ・動物語 ・精神防御 ・念撃



装備(武器 2つまで)

・ソマースウォード(戦闘力+8)

・バシュナのナイフ


ナップザック(8個まで)

・鞭

・真鍮の鍵(鉱山で使う鍵。今後は無意味)

・食料 ・食料 



特別な品物

・水晶の星型のペンダント

・銀の兜(戦闘力+2)

・盾(戦闘力+2)

・鎖帷子(体力+4)

・カルトの火の玉

・ダイアモンド

・巻き物

・瑪瑙のメダル



→【第5巻 砂上の影 へ】
(つづく)