ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ

【パラグラフ346→→→パラグラフ55:暇だから仏像でも彫るか:(死亡・4)】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。



湿っぽいトンネルを100メートルほど進み、左手に奇妙なレバーを見つけた。
巡回してくる山賊を避け、レバーを動かして現れた秘密のトンネルを進む。
やがて、見覚えのある部屋に出た。



中央に縦坑があり、裂け目に架けられた橋の手前側で、浅黒い顔した見張りが突っ立っている。
「畜生。何でこの俺様がこんなクソ退屈な仕事をさせられるんだっつーの」
おお。
ノローグとともに暇人登場。
本人の言うとおり、見るからに暇そうだ。
暇を潰すためだろうか、見張りは木を削って何か作っている。
さて、こいつをどう始末するか……



・念力移動を身につけていれば。35へ。
・擬装術を身につけていれば。317へ。
・どちらも身につけておらず、見張りに不意打ちをかけたければ、147へ。


おお。
カイの教えの選択肢が二つ。贅沢な話だ。
そしてこの状況下では、断然カイの念力移動を推したい。
恐らくカイの擬装術を使うとすれば、隠れながら近づいての不意打ちだ。
遠くの物体を動かし、見張りの気を逸らす方がより安全なはず。
これまでの冒険で培った経験がそう告げる。
カイの念力移動を使い、橋の向こう側から突き出す岩壁に意識を集中する。
数秒後、張り出していた岩が音を立てて砕け、見張りは音の原因を調べるため持ち場を離れて遠ざかった。
その隙に悠々と通り抜ける。



あとは二度目のルート、勝手知ったる裏庭だ。
鉄格子を落として退路を塞ぎ、カイの狩猟術を用いて小動物を捕らえる。
とりあえず空腹をしのいだところで坑道へと出る。
「追跡術を身につけていて、カイの階級のアスピラントに達していれば」の項目を、今度こそ知ることができる。
(リプレイ178参照)
なになに……
滑らかな石畳とトロッコの状態から判断して、ここは鉱山の主要部分だ。
新鮮な風が吹いてくる西のトンネルは地表も間近で、位置的にもルアノンへ向かう方角となっている。
……まあ今更などうでも知識なのだが。
ロッコの並ぶ明るい西のトンネルへ踏みこみ、近づいてくる足音に耳を傾ける。
さて、今度もまたトロッコに隠れるか……
それとも前回のあの不快な教訓を生かして、坑道の暗闇に身を隠すべきか……

(つづく)