ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ

鬱蒼と茂るルアノン森を進む

【パラグラフ345→→→パラグラフ150:英国人の罠を喰い破れ!(命令形):(死亡・4)】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。



夜明けとともに40人をホルムガードへ返し、11人で旅を続ける。
乱数表チェックは失敗。死の谷(リプレイ163参照)に気づかず、一気に街道の分かれ道までやってきた。
「どちらへ向かいますか?」
「南だ。当然」
副官に返事し、速度を緩めずルアノンへ強行する。
深いルアノン森の縁まで来たところで日が暮れた。
前回の轍を踏まえ、今回はこの場でキャンプ。
十分な休息で 体力点を1点取りもどし 、翌朝ルアノン森へ踏み込んでいく。
戦士としての本能に警告され、強制的に3名の兵を斥候に出させられる。
全員戻って来ないとは思うが。
しばらく進み、やがて馬車の残骸が残る地点へ出た。



・捨てられた馬車を調べるか。38へ。
・馬車にかまわず、街道を進み続けるか。175へ。
・丘へ続く細い道を調べるか。293へ。


「……?」
ゲームブッカーの生存本能に何か引っかかった。
同じ場所なのに、妙に違和感があるのだ。
しばらく考え、やがて思い至る。
す べ て の パ ラ グ ラ フ 番 号 が 、 前 の 時 と 違 う の だ
4人で通った前回、ここでは何も起こらなかった。
何事もなく馬車を調べ、街道を進み、ルアノン橋へ出たのだ。
だが今は部下7人を温存している。
このまま無防備に街道を進んで大丈夫か……?
「……丘へ向かうぞ」
隊員に声をかけ、木の生い茂る小径を通って街道から離れていく。
例によって理由はシンプルだ。
酒場の襲撃でそうだったように、人数を減らすための罠の存在を感じたからだ。
ゲームブックには、限られたパラグラフの中で物語を展開させなければならない、という制約がある。
それゆえに、同じ局面でも無駄なパラグラフを消費させないため、登場人物の数を半ば強制的に整理したりすることがあるのだ。
それ自体は分からないでもないが、手駒が減るのは可能な限り先延ばしにしたい。



しばらく進むと地面の柔らかな部分に蹄の痕を見つけた。
カイの追跡術で調べ、二組の足跡がソマーランド騎兵のものだとわかる。
先程斥候に送りだした3人のうち2人の足跡だろう。
彼らの生存の希望を持ち、さらに小径を東へと向かう。
やがて、鉱山の跡が見えてきた。

(つづく)