ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ

【パラグラフ120→→→パラグラフ92:運命の岐路:(死亡・3)】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。



さらに南下すること数時間、遂に街道の終わりに辿り着いた。
ワイルドランドとダークランドに挟まれた長く苦しい【襲撃者の道】を、10名の偵察兵で凌ぎきったのだ。



街道脇の大きな道標によれば、南へ行けば90キロでルアノン
東へ向かえば60キロでエシュナーにたどりつく……


「前回はエシュナーで演奏したのですが、まるで期待外れでした」
「エシュナーですか」
「あの町は……そう、まるで墓場のように静まりかえって…」


「ち、違います。エシュ、エシュナーで買いました」
「エシュナーだと?」
「本当です。『ピック・アンド・ショベル』居酒屋の主人からです。まさか本物だとは…」

ついに来た。
ここが分岐点に違いない。
問題はエシュナーへの道が、罠か、そうでないかだ。
英国人作家の罠はとにかく性質が悪い。
連中のは紅茶なんぞ飲みつつこの種のろくでもない罠を日がな一日考えているのだ。
今までことごとく罠に嵌ってきた俺が言うのだから間違いない。
だが、デュバル隊長の剣 が売られていたと言われて、確かめない訳にもいくまい。
どうするべきか……?



「どうされました?」
「……あ、ああ」
ダローに不審な目を向けられ、俺は我に返った。
「ここは東へ向かうぞ。ルアノンに乗り込む前に、エシュナーで情報を集めておきたい」
「了解しました、ローン・ウルフ」
馬首を巡らし、ルアノン森の縁を右に見ながら東へと街道を向かう。
次第に街道の北側が荒涼としたワイルドランドの大地に変わり始め、右手にはマッケンの山麓が広がりだした。
たった10名の手勢を率い、疑惑の渦中へ乗り込んでいくこの選択――はたして吉か凶か――
だが、決断を下した以上、俺の心に迷いは無い。
『「覚悟」を決めた者だけが、あらゆる苦境に運命を切り開くッッ!!』


通過パラグラフ:(328)→120→  回復術の効果:+1点   現在の体力点:20点
(つづく)