ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ

【登場人物その他】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。


プレイヤーの想像力をかきたてる地図―― 世界の国々―― と共にもう一つの魅力が、登場人物や数々のアイテム、そして世界設定です。
一人の主人公が延々20巻も冒険するゲームブックは、世界中でもローン・ウルフシリーズのみ。
それゆえ、過去の冒険で関わった人々や情報が思わぬところで活きてきたり、同じ宿敵と何度も対決したりといった、伏線や仕掛けがあちこちにちりばめられているのです。
そこで、3巻までに登場した登場人物、魅力的なアイテム、マグナマンドの歴史に関わる情報などを簡単にまとめてみます*1






<主だった登場人物>
バネドン
トランの南西で出会った若き魔法使い。
彼の携えた密書により、初めてカイ虐殺の真実が明らかになりました。
盟友として再会を誓い、別れています。


デュバル隊長
ペラサー皇太子を守って共に戦ったソマーランド近衛隊の隊長。
国王の信頼も篤く、ローン・ウルフの良き友人です。


ウルナー王
聡明なるソマーランド国王。
カイの虐殺を生き延びたローン・ウルフを高く評価し、度々重要な任務を与えます。


ケルマン船長
『グリーン・セプター号』船長。
ドゥレナーへの航海中、嵐で沈没した船と運命を共にしましたが、実は……(以下1行ネタバレです。反転してありますが、嫌な方は読み飛ばしてください)
死の牢獄船団に囚われ、生ける死者としてボナターに仕えています。ホルム湾沖の海戦でローン・ウルフと再会することも。


ライガー提督
ドゥレナーに派遣されたソマーランド外交官。
不死者ヘルガストからローン・ウルフを逃すため、ターナリンのトンネルで自ら囮となり、死亡。


アクシム卿
ドゥレナー国王アリン4世の護衛隊指揮官。
本編では流されていますが、不死身のヘルガストと戦い、で生き延びたほどの熟練の戦士でもあります。


ロイ・キマール
トラン魔法使い協会の会長。
ちょっと頭がアレですが、善なる力の持ち主です。
カルトに籠城するボナターの捕縛に力を貸してくれました。


ボナター
ソマーランドを裏切った黒魔術師。カイ虐殺の手引きをした張本人。
幾度となくローン・ウルフの任務を妨害しますが、ついに捕らえられ、ダジャーン界に追放されました。




<主だったアイテム>
アレサーの薬
オレンジ色をしたアレサーの実から成分を抽出して作った戦闘力を高める薬。
一時的に 戦闘力点を2点 高めてくれます。
飲むとアレな感じになるので要注意です。


ナダーンの樹液
無味無臭の透明な液体。致死性の猛毒で、ゴーン・コープで暗殺者が用いました。



ソマースウォード
太陽神カイの力を授かった黄金の剣。
不死者に対し圧倒的な力を発揮し、邪悪な魔法を吸収する性質を持っています。
かつてダークロード最強の勇者バシュナの肉体を破壊し、今またダークロード軍の首魁ザガーナを滅ぼしました。


カルトの火の玉
カルトの古代洞窟の奥で見つけた、不思議な火の玉です。
金属のボウルで蓋をすることができ、決して消えることがありません。



ドゥームストーン
地獄の王アガラシュによって創造された呪われし宝石。
その輝きに魅入られた者に死をもたらすとされます。
長老ロイ・キマールに諭され、ローン・ウルフはイカヤ要塞内部で入手したこれを捨てました。




<主だった情報>
左手の魔法
ボナターが奪ったとされる禁断の黒魔術。
トラン魔法使い協会の秘術、右手の魔法と合わせることで悲劇的な破壊を引き起こします。



20柱のダークロード(現在は18柱)
黒神ナールが創造した、最も新しい悪の下僕。
極めて強力な不死の半神で、姿形や能力の個体差が大きく、全部で20柱しか存在しません。
ダークロード軍とは彼らの率いる軍勢の総称で、ドラッカーやジャークも彼らの力に恐れをなし、傘下に入ったとされています。
ダークロード最強の勇者 バシュナ は、既に数百年前、マッケンゴーグの谷で肉体を破壊されています。
バシュナを倒した太陽の剣ソマースウォードは、巡りめぐってローン・ウルフの手に渡り、再びダークロード・ザガーナを滅ぼしました。



永遠の牢獄ダジャーン
ボナターが追放された精神世界。辺境地獄とも。
マグナマンドの属する物質世界とは別の次元にあり、一度入り込めば戻って来られないとされています。



アガラシュ
かつて1000年にわたりマグナマンドを支配し、人々を苦しめた“地獄の主”。
黒神ナールによって創造された最強の下僕ですが、古マギ人の善の魔法によって倒されています。





3巻のラスボスと2巻で剣を交えたり、古代人の墓地での経験が薬の判別に役立ったり……
シリーズを重ねて膨らんでいく情報や人物同士の因縁も、ローン・ウルフの魅力の一つです。
軽く頭にとどめておく程度でも、物語の楽しみが増えることでしょう。
(つづく)

*1:1巻から順に、登場順に並べてあります