ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ

【マグナマンドの地理】


いっぺんやってみたかった。
勝ったッ!第3部完!→再開のコンボ。
2秒で飽きましたけれども。
何事も無かったかのようについカッとなって再開です。
4巻突入にあたり、最後のカイ戦士の足跡を振り返ってみましょう。今回は地理編です。



未熟な戦士見習いに過ぎなかったローン・ウルフは、屍山血河を越え、ダークロードの侵攻を退け、復讐を果たしました。
しかし、彼の物語はここで終わるわけではありません。
以前紹介した『セプタングエースの招喚円』さま(参照:id:nacht_musik:20050323)によれば、作者ジョー・デバーは当初ローン・ウルフを 12冊の長編 として構想しています。
一貫して描かれるのは、カイ戦士とダークロード―― 善と悪―― の熾烈な闘争の物語。
成長していく主人公ローン・ウルフとともに、愚直なまでにファンタジーの王道を行くシリーズの舞台もまた、故国ソマーランドを飛び出してマグナマンド世界へと広がっていくのです。


<ラストランド諸国とその周辺地域>
ラストランド自由王国群

1.ソマーランド(ローン・ウルフの祖国) 首都:ホルムガード
2.ドゥレナー(東の同盟国) 首都:ハマーダル
3.カルト(氷雪に覆われた最北端の地)
4.ダークランド(ダークロードの支配する暗黒の地) 首都:ヘルジェダド
5.ワイルドランド(不毛の荒野)
6.マッケンマイアー(沼沢地)
7.クロアシア
8.バサゴニア(好戦的な砂漠の王国) 首都:バラキーシュ


ラストランド自由王国群が存在するのは北マグナマンドの外れ。
地図の西側には ダークランド が広がり、敗北したダークロードはここで軍勢を立て直し、捲土重来を期しているところ。
この ダークランド では、忌むべき悪の半神ダークロードたちがそれぞれ都市国家を形成し、残酷な支配を敷いています。
ソマーランド はラストランド自由王国群を守る西の防波堤であり、実は強力な軍事国家でもあります。
1巻でも「高さ60mの城壁にうがたれた150mのトンネルをくぐって首都に入る」などという縮尺のアレな描写が散見されます(本文中では流されていますが)。
奥行き150メートルの城壁に守られてる首都ってどんだけ堅固なんだよ、みたいな。
完全に戦時下に備えた国家ですね。
ドゥレナー は強力な海軍を擁する同盟国。
クロアシア もまた自由王国群の一員のようです。
クロアシア の東、点線で囲まれた島々が ラクリ諸島
2巻でローン・ウルフを悩ませたラクリの海賊の本拠地です。
マッケンマイアー は地理的な区分で、国ではありません。
広大なマッケンマイアー沼を中心にした沼沢地で、1巻でペラサー皇太子を襲ったゴウルガズなどの邪悪な魔獣たちが跋扈しています。
そして、南方に広がる砂漠の帝国、バサゴニア
バサゴニア帝国は、老いた皇帝ザカーンと、次の皇位を狙う多くの貴族により、政情不安が囁かれています。
こういった国々が、ソマーランド をめぐる周辺諸国なのです。



1巻『暗闇からの脱出』 では戦火のソマーランドを2日かけて彷徨い、首都ホルムガードまで辿り着きました。
2巻『水上の炎』 ではソマーランドを離れ、はるか東方ドゥレナーへ旅立ちます。往復40日と、冒険の規模もスケールアップしています。
3巻『カルトの洞窟』 では、裏切り者ボナターの捕縛のため、最北端の氷原カルトへと向かいます。
氷の要塞イカヤより北は前人未踏の空白地であり、事実上マグナマンド世界の北限まで行ってきたと言えるでしょう。
そして4巻『運命の峡谷』 では……



概略図で赤く塗られた地域が、次の冒険の舞台です。
ソマーランド南部で起きた奇怪な事件を契機に、最後のカイ戦士、ローン・ウルフの旅が始まります。
小さく打たれた点こそが冒険の目的地……南部の鉱山都市、ルアノン です。
(つづく)