ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ

nacht_musik2005-09-25

【パラグラフ306→→→161:代償:(死亡・3)】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。



アーチ形通路のレバーを引いて、神殿への扉を閉ざす。
階段を下っていくにつれ、徐々に空気が暖かさを取りもどしていく。
遠くからゴロゴロと音が響いてきた。
また、通路の端で明かりが洩れている。
覗きこむと、10メートルほど下に廊下が見えた。
こちらこそが、本来使われている要塞内部のようだ。
俺は意を決して飛び降りた。
だが……運悪く足首を捻り、1点のダメージを負ってしまった。
10メートル先の左手に座っていたアイス・バーバリアンがゆっくりこちらを向き、立ち上がる。
咄嗟にカイの擬装術を使い、壁に刻まれた不気味な彫刻が廊下に落とす影の中へ身を潜めた。
ぎこちない動きで近づいてくるバーバリアンの眼が完全に白目になっていることに気づき、恐怖を覚えつつ見つからないことを念じる。
乱数表の一発勝負だ。
……結果は、8
どうにかなったようだ……


ゴゴゴゴゴゴ。。。。。。。。。。


今しも、バーバリアンが俺の目の前を行き過ぎていく……
何かが奇妙だった。
乱数表の目がゆっくりと、8から違う数字に変化する。
なんだ、これは、何が起きて……



――秘 奥 義 ・ サ イ コ ロ 交 換 : 発 動 ――



ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。



しまった……乱数表の目が……8から、4に変わっていく……!
カルコスと戦った時に(リプレイ122)数字を交換した代償が、今になって発動したのか……!!!!!
アイス・バーバリアンが立ち止まった。
行き過ぎたはずのバーバリアンがゆっくり首をねじり、俺と視線をかち合わせる。
狂気に満ちた絶叫が噴きあがった。
骨の剣をかざし、敵が躍りかかってくる。
こいつの叫びがボナターに俺の存在を知らせる前に、口を塞ぐしかないッ!



アイス・バーバリアン 戦闘力点17 体力点29
念撃は通用しない。


(つづく)