ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ

ドゥレナー王の護衛隊長アクシム卿

【パラグラフ144→→→284:ターナリン脱出:(死亡・3)】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。



他のヌードニックたちも、すっかり俺に友情を感じたようだった。
可愛く喋る作戦の結果だォ(そろそろキモイ)。
これからの旅にと食料2食分をもらい、ぞろぞろ歩くヌードニックに連れられ1時間以上洞窟の中を進んでいく。
やがて立ち止まったガシュギスは遠くの岩の切れ目を指さした。
「左へ行くのじゃ。そうすれば安全じゃよ」
「ありがとうガシュギス。それに多くのヌードニックたち」
「気にすんなォ!」「バイバイだォ!」「また来いォ!!」
今こそ動物語を授けてくれたカイの恩師に感謝の祈りを捧げ、岩の裂け目から下のトンネルに飛び降りて走りだす。
なんて親切な連中だろうと思ったとき、 金 貨 が 全 然 無 い のに気づいた。
俺の俺の俺の俺の俺の金貨35枚 がァァァ!!!
洞窟の中でごっそり盗まれたァァァ!!!!!!



命ある喜び:priceless
お金で買えないものがある。買えるものには 金 を 惜 し む な 。




「だからって全額かよォォォォォ!!!!!」





5キロも歩くと、ドゥレナー軍が築いた急造のバリケードが見えた。
手を挙げて近づくと、兵士に囲まれる。
身分と任務を明かし、隊長らしき騎士にハマーダルの紋章 を見せる。
「カイ戦士に武器と荷物をお返ししろ。お前たちは警戒を怠るな」
騎士に先導されて馬車に乗り込むと、速度を上げて馬車は走りだした。
道中、この騎士がアリン国王の身辺護衛隊の指揮官、ライムのアクシム卿だと知る。
パックス港への途上ヘルガストに遭遇し、荷馬車でバリケードは築いたものの、彼と10人の部下を除いて護衛隊は全滅したのだ。
ターナリンを疾走する車内で深夜の食事をとった。
都へまでは5時間だ。仮眠を取り、ソマースウォード を手に凱旋する夢を見る。
これは幸運の前兆だろうか……

(つづく)