ゲームブック・リプレイ:ローン・ウルフシリーズ

ダニー、ダニー・ボーイ!

【パラグラフ41→→→182:馬鹿が丸腰でやってくる:(死亡・2)】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。



桟橋に戻り、無数の船舶の中から、盗賊のものとおぼしき船を見つけ出す。
船室のハンモックの中には金貨3枚 、それに店のチラシ。
ノース・スター居酒屋 バーナクル街
……割とシンプルな連中だった。
辿り着いた居酒屋をのぞくと、中は泥棒にならず者、やくざな船乗り連中の溜まり場ジャン!だった。
ヤングキングのCMもかくやの底辺も底辺、ここはまさに盗賊都市ラガドーンの象徴だ。。
とりあえず助走をつけて窓に飛び移ることに*1
疑問は残るが、作者的には敵に気づかれない隠密行動のつもりなんだろう。
多分。
……とにかく復讐の時は来た。行くぜ!



ドスン!!!
バタッ!ガラガラガラ!ガダダダッッ!!!
もぞもぞ……
もぞ……



……ほんとは気づいて欲しかったんだけどなァァ。


わざわざ窓から入ってやったというのに誰一人反応しない。
皆自分のお楽しみに夢中と来ていやがる!何という奴らなのだ!
仕方なく窓枠を蹴り、ホール奥で小物っぽくジョッキを煽っていた漁師連中のテーブルに土足で着地する。
すかさず照射するメ@チビーム!!!
俺の両眼から青白い焔が噴き出し雑魚どもを照射する。
「クラァァァ!このよいよいのジャリどもがァァァ!一列にそこ並べェェェ!!!」
「……!!!!!!」
「俺の顔を覚えとるんか?忘れるはずがないのゥ?今からのゥ!お兄さんが切ない目に遭わせちゃるけんのぉォォ!!!」
漁師たちは幽霊でも見るかのように口をあんぐり開けて凍りついている。
そうそうこれだよこれ。
怯えまくって上から下から男漏れに漏れて大洪水ぐらいの恐怖と絶望を味あわせてやりたかっ……ってアレ?
突然テーブルが星家のちゃぶ台ばりの勢いでひっくり返される。
俺が再び立ち上がった時、漁師たちは3人揃って裏口から逃げていた。
ちょっと待てやこのシャバ僧が!口上くらい最後まで聞かんかいィィィ!!!



裏口から飛びだすと、正面は大きな記念碑の建つ広場。その記念碑に頭を密着させ、一人が濡れた敷石にのびていた。
滑って転んだあげく記念碑めがけてカミソリタックル→顔面セーブのコンボをかましたようだった。
漁師の懐から、金貨5枚 ナイフ 、そしてハマーダルの紋章 を取り戻す。
「大事な品物を取り戻してほっとした。これらを持って旅を続ける」(本文より)
……
…………maji?
乱数表も戦闘も無し。二人を取り逃がし、ナップザック まで奪われっぱなし。
それでいてほっとしちゃうの、俺?
じわじわと、やるせなさが、こう。




とりあえず、ささやかな復讐として気絶した漁師の額には『肉』の字を刻んでおいた。
サインペン?
油性の?
ハッ!そんな気の利いたもんあるわけねー!ファンタジーの住人らしく斧を使ったに決まってるじゃあないですか!!!
おおきく振りかぶってなァァァ!!!


『ラガドーンの漁師 再起不能(リタイア):理由 額に肉 →To be continued 』
(つづく)

*1:なぜかパラグラフ4の本文に窓から入ったという記述があるのだ