ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ

王とその側近が最後の狼をたたえる

【パラグラフ350:新たなる旅立ち:(死亡・2)】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。



俺が語り終えたのちも、いたたまれないような沈黙が部屋の中を覆っていた。
ウルナー王が歩み寄り、俺の手をとった。
「ローン・ウルフよ。この暗黒の時代に、そなたの意志の強さは我々にとって希望の狼煙だ。そなたは偉大な先達の名声をさらに高めた。よって、ここに若きそなたの勇気を讃えよう」
王の広間を賞賛と賛辞の拍手が埋めつくす。
「陛下……私はこの剣をペラサー王子から託されました。王子は最期に、ドゥレナーの惨状を陛下に伝えてほしいと……」
鞘ごと王子の剣を差しだす。
ウルナー王の瞳が潤み、王子の剣を受け取った。
「ペラサーの遺志、ムダにはすまい。我々はこの戦争に勝たねばならぬ」
「…………」
「さらに力を強めつつあるダークロードを打ち破るには、ソマースウォード が必要なのだ」
太陽の剣 ソマースウォード の名を知らぬソマーランド人はいない。
かつて最強のダークロード・バシュナを滅ぼした、太陽の欠片から鍛えあげられた黄金の剣。
かの剣は、かの苦難の時代に共に戦った友情の証として、隣国ドゥレナー王家に贈られたと聞く。
「ローン・ウルフよ、そなたの力が必要だ――今やカイの教えを身につけているのはそなただけなのだ。ドゥレナーへ行き、余のため、そして民のために、ソマースウォード を持ち帰ってきてくれないだろうか」
ウルナー王の申し出を受けること。
それは、新たなる困難な旅の始まりを意味していた。



「御心のままに、わが王よ」



ローン・ウルフシリーズ第2巻【水上の炎】の冒険が、ここに始まろうとしている。


【ローン・ウルフシリーズ 第1巻 暗闇からの脱出 完】



【暗闇からの脱出】冒険結果 ローン・ウルフ 3人目(2度死亡)


能力値

戦闘力点17 体力点25(+2) 金貨35枚



カイの教え

・擬装術 ・第六感 ・追跡術 ・狩猟術 ・念力移動

ナップザックの中身(8個まで 満杯)

・火口箱 ・たいまつ ・食料×4 ・アレサーの薬(戦闘力+2)

装備

・斧

特別な品物

・かぶと(頭にかぶる。体力点+2)

・水晶の星型のペンダント(首にかける)



→【第2巻 水上の炎 へ】
(つづく)