ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ
【パラグラフ83→→→165:再び、暗闇のなかへ:(死亡・2)】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。
やむを得ない。
カイの第六感を発動。
敵が追い剥ぎで、かつ石弓を隠し持っていると知り――強制戦闘へ。
リーダー 戦闘力点15 体力点22
兵士1 戦闘力点13 体力点20
兵士2 戦闘力点12 体力点20
君は一度に一人ずつと戦わねばならない
戦闘比+2 のアドバンテージが唯一の救いだ。
体力点の残り少ないここは1ターン目で逃亡を選択し、乱数表を指す。
結果は9だった。こっちの被害無し、本来なら敵に12点のダメージを与えているところだ。
普通なら、戦って楽に勝てる相手なのによォォ……
尻尾巻いて逃げッちゃうのかよォォ……
またも逃亡せざるをえない苦境が歯痒い。
背後で石弓の音がした。
来た!身構えつつ、乱数表を凝視する。
前回は「0〜4」で無事に逃げだせたのだ。今回もこれでうまく行けば……!!
乱数表の指した数字は、6だった。
何が起きたか分からない。馬車に乗って急坂を転がり落ちているかのような感覚。 前のめりに倒れ、ざらつく砂の味と背中の焼けつく痛みを感じたのも束の間、意識が暗転する。
死んだのか?
いや、まだ違う。次のパラグラフへと続いているのだ。
熱に浮かされ目が覚める……走馬灯のように今までの苦難が脳裏をよぎり、背中が激しく痛む。若い女が心配な顔をしている……。
額には冷たいタオル……若い女が安堵のあまり泣きだし、老人が女の耳もとで何かを囁き、ベッドの脇で女が話しかけてきたかと思うと、再びすべてが闇に飲み込まれていく……
(つづく)