ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ
【パラグラフ277→→→113:パラダイスの俺(ステータス:こんらん):(死亡・1)】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。
森の中をしばらく歩くと、そこはパラダイスだった。
比喩ではない。前回、喉から手が出るほど欲しかった薬草ラウンスパーが、苔むした土手に群生していたのだ。
薬草?
前回、首都ホルムガードでさえ手に入らなかった、あの薬草??
こんなド田舎の森の中なんかで、貴重な薬草が取り放題?タダ??
頭を打ったがゆえの幻覚とかじゃなしに?
「い、いぃぃッィィ、イエッヒィィィィィ!!!」
つきぬける歓喜……
俺の喉から迸るケダモノの声が、周囲一帯の空気をびりびりと震わせるッッ!!!
その鮮やかな赤い花の海の中にロケットダイヴ!!両手いっぱいにラウンスパーをかき集めろ!!!
す、素ン晴らしいィィ!!
フォォォォオオオォォォォォッッッ!!!
エクスタシィィ―――!!!
脱衣(クロス・アウッ)!
あとは、ひたすら至福の時。
言うなればファイナルファンタジー。
別の意味で。
貴重な薬草の主成分は、99%のヤバめのハッパと1%の遊び心。
これだよこれェェ!!!そりゃレントンユアン・マクレガーもジェダイにクラスチェンジするっつう話だ!!!
なぁに大丈夫、摘み取った君たちを無碍に扱いやしない、精製してじっくりと全身の血管で堪能してやるからなァァ!!!
「リッリンボヘヴンッ……」
もちろん、人語はもとよりムフームフーと鼻息で興奮ぶりを表明するのがやっとだ。
結局、薬にして実に2回分ものラウンスパー を入手。*1
大戦果、赫々たる大戦果ですよォォォ!!! 殿下ァァァ!!!
ナップザックいっぱいに花をつめこんで*2、あさっての方向にニカリととびっきりの笑顔で、そして、それから。
服を着た。
・北東へ向かうか 347へ。
・東へと向かうか 295へ。
(つづく)