ガンダムゲームブックって何冊出たの?

まず実際にガンダムを題材にしたゲームブックがどこから何冊出ているのか、まとめてみます。
なお、本の内容について未確認の場合はその旨記しておきますので、ここで挙がっているからといってヤフオクで痛い目を見ても知りません。*1
はい責任切った!
もう切っちゃいましたからね!



バンダイ文庫 ―6冊―
機動戦士ガンダム0080 消えたガンダムNT』 (ISBN:4891890126
SDガンダム ガシャポンウォーズ』 (ISBN:4891890134
機動戦士ガンダム Gの影忍 太陽系の秘宝』 (ISBN:4891890444
『機動戦士ガンダム0079 灼熱の追撃』  (ISBN:4891890452
機動戦士ガンダム 最期の赤い彗星』 (ISBN:4891894571
『機動戦士ガンダム0087 ジェリド出撃命令』  (ISBN:489189458X



さすがに版権を抱える本家だけあって、出た数も一番多いです。
このうち下3つはその後、勁文社のアドベンチャーヒーローブックスに再録されることになります*2


この中であげるなら、かなり突っ走っている「Gの影忍」が別の意味で面白いと思います。多分。
ガンダム+忍者」……こんなテーマの融合を思いつく時点で原作者には脱帽させられます(ゲームブックの作者は塩田信之)。
いかんせん朕も当時購入を躊躇したせいで所持してないのですが、前にオークションで出品されていた時には、本文に「ハマーン様率いる鬼道衆が秘伝をめぐって銀河を跋扈して云々」といった感じの描写がありました。
……そんなバカな。
ちなみに、パロディ系としてのデキは良く、忍風帳などが好きな人ならニヤリとさせられること請け合いだとか。







ホビージャパン社 ―5冊―

機動戦士Zガンダム(1) グリーンノアの決断』 (ISBN:4938461056
機動戦士Zガンダム(2) パレオロガス漂流』(ISBN:4938461064
機動戦士ガンダムZZ ヘルメス迷走』(ISBN:4938461137
機動戦士ガンダムZZ ヘルメス夢幻』(ISBN:4938461145
機動戦士ガンダムZZ エニグマ始動』(ISBN:4938461277



言うまでもない、今回の最終的なレビュー対象を含めたシリーズ5冊。
このうち、Zガンダムの2冊はこれ系の王道である主人公カミーユになりきってゲームを遊ぶシロモノで、ZZガンダム3冊はガンダムの世界観を生かしたオリジナルキャンペーン(同一主人公のシリーズ)というまったく対照的な構成です。
5冊すべてが同じ作者というのも珍しいですね。
上記「Gの影忍」の原作者・こやま基夫先生が確信犯的に山田風太郎的世界をブチ撒けているのに対して、この作者・拓唯氏はド天然というか、それがまた独特の味を醸しだしているのです(詳しくは各論で)。





ポプラ社 (完璧に未確認です。気にしたら負けかなと思っている。) 
SDガンダムゲームブック』 (ISBN:4591041158


楽天ブックスで検索中に出てきた一冊。出版社がポプラ社というあたりに度肝を抜かれた上、よく読むと分類が『絵本』なので、間違ってもオススメしません……。
もし持っている奇特な方がおられたら、先生怒らないので本当にゲームブックなのかどうか教えてください。






勁文社 ―4冊―
機動戦士ガンダム 最期の赤い彗星』 (ISBN:4766903986
機動戦士ガンダム 灼熱の追撃』 (ISBN:4766903986
機動戦士Zガンダム ジェリド出撃命令』 (ISBN:4766903986
機動戦士ガンダム シャアの帰還』 (ISBN:4766907175

勁文社のアドベンチャーヒーローブックスから出ているのは、バンダイ文庫の復刊(版権を買い取ったのだろうか)三冊を含む全四冊。内容は変わらないながら、新書サイズの本と統一されたシリーズのデザインが個人的にはお気に入り。
勁文社オリジナルの四冊目『シャアの帰還』は『逆襲のシャア』の数年前を描くサイドストーリーで、クワトロ・バジーナがいかにネオジオン総帥シャアになっていくか、そのあたりに切り込んでいくストーリー重視のゲームブック。完成度もかなり高いです。




以上、ガンダムゲームブックは15冊(復刊含む)あまり。
500冊近く出たゲームブックの中で、これが多いか少ないかは判断にしくいのですが、例えばロボアニメの原作もので『聖戦士ダンバイン』や『耐熱装甲レガシアム』がそれぞれ一冊しか出ていないことを思えばやはり圧倒的な人気だったと言えるでしょう。

*1:泣いて暮らしてください。

*2:「灼熱の追撃」は名作。これのレビューもそのうちにしてみたい