ローマ人の物語 14 パクス・ロマーナ(上)(ISBN:4101181640)

ラマ

塩野七生、新潮社)
ユリウス・カエサルが暗殺されてから15年。アントニウスを斃し、名実共に最高権力者となったオクタヴィアヌスは、養父カエサルの遺志に逆らうかのように共和制への復帰を宣言する。
これに感謝した元老院は「アウグストゥス」の尊称を贈り、ローマの「第一人者」としての地位を認めた。
しかしこの復帰宣言は、カエサルの理想であった、帝政による「パクス・ロマーナ」への巧妙な布石であった―――。