怪奇礼賛(ISBN:4488555020)

nacht_musik2004-09-22

(E・F・ベンスン他、創元推理文庫
19世紀末から20世紀初頭にかけての、英国の古雅にして多彩な怪奇小説22編を厳選。
とはいえ当時の英国人が暖炉のそばで読むような代物なので、血飛沫とか臓物が頻出する類のお話ではありません。
むしろ不思議な霊体験とかジプシーの婆さんの呪いの話とか、そこはかとなくタモリ臭が。
しかも全体の1/4はハートウォーミングストーリーだったりします。
ホジスンの『失われた子供たちの谷』など読みますと、不意に眼から温かい水が。
これが…涙…?(茶番マニューバ発動)