シン・マシン(ISBN:4152085762)

nacht_musik2004-08-24

坂本康宏早川書房
機械化汚染された脳、それは罪の機械なのか!?
奇病がもたらしたグレートフルでデッドな世界を、戦いの嵐が駆け抜ける!


と書帯に書いてあります。ちょっと面白いです。特にグレートフルでデッドが。


表紙が『BLAME!』の弐瓶勉氏だったりしますが、雰囲気は同氏の『NOiSE』の方が近いかも。
以下表紙のあらすじ。

脳の一部が機械になってしまう奇病、機械化汚染症候群(MPS)は社会を一変させた。
半ば機械化した部分を使ったMPSランニングと呼ばれる機能が、意思の伝達や金銭の授受など、罹患者相互におけるあらゆる情報の制御を、器具を使用することなく実現し、究極の情報化社会が訪れたのだった。
しかし罹患することのなかった「スタンドアロン」と呼ばれる一部の人々は、情報を共有することができないため、社会から隔絶されることになり、世界は奇妙な歪みを見せはじめる。
そして一人の青年が不可解な事件の渦中に……。

あらすじというか前振りのような気がしますが。
一応解説を試みましょう。
主人公のダイハード野郎、「鉄砲弾の弾」が、余命一ヶ月の病に倒れた双子の弟「魁」を救うため、「末梢都市X」を支配する「無意識政府体」の刺客「七本の手部隊」と戦う、グレートフルでデッドなストーリー。
ちなみに「七本の手部隊」の連中はこんな感じ。お名前のセンスで大体お察し下さい。

  • 瞬動の計測(メジャー)
  • 傀儡の接続(コネクト)
  • 斬撃の通信(リポート)
  • 最強の保存(プリザーブ
  • 幻影の監視(オブザーブ)
  • 供給の分析(アナライズ)
  • 臨模の複写(コピー)

こんな感じの超能力者連中とバトルランナー気味に戦うので、お話は必然的にグレートフルでデッドになりますが、一応メタな感じに一ひねりしようと試みてはいます。


しかしながら、これで1,800イェンはちょっとお高いかも。