ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ

【パラグラフ233→→→パラグラフ4:メレドールへ:(死亡・15)】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。


「まずはナーゴスの森からトラコスへ急げ。その後、ハアガダールの都市中心部にあるサンダイの寺院を目指すのだ」
「助力してくれるのか。ならば有り難い」
まあ、事実この俺が無数の世界の選択肢を握っているなら、セロッカとて当然手伝わざるを得ないだろう。
神の力をバックにつけられるのは心強い限りだ。
「勘違いするでないぞ。ナーゴスより先、妾の幻視力は徐々にぼやけていく。持てる技術を駆使して進むほかないのじゃ、狼よ。いつものように……な」
「ああ。重々承知したとも、女帝よ」
セロッカより『特別な品物』として地図 を受け取り、じっくり読み解く。





つか。
俺の指、シワッシワじゃねーの!どこのお爺ちゃんだよオイィ!!
手タレとしての才能のなさを嘆きつつ、じっくり地図 にチェックを入れる。
分かったのは1つ。
ナーゴスの森と最終目的地ハアガダールの間には、無限に等しい距離がある、ということ。
さらなる第三者の協力が必要だということか。
「長旅の前に休息をとるがよい。疲れを癒した後、配下のオーコールに命じて道中を案内させよう」
促されるまま食事を取り、熱い風呂につかり、寝心地の良いベッドで急速につく。
この最果ての黄昏界において二度目となる自覚的な眠り。
最後に目にしたのは、執務机に座ったまま、なお戦略をめぐらすように光の地図を広げる女帝の姿だった。
そして、従来のマグナカイシリーズからは想像もつかない破格の待遇。

 
体 力 点 を 完 全 に 取 り 戻 し て か ら、210へ進め。 
 


いまだかつて、探索の旅のさなかにロアストーン入手以外で体力が全開するイベントなどなかった。
さすがの創造神ジョー・デバー御大も、カイ戦士のコンディションに配慮しているのだろう。
だが、その配慮はまったくもって誤りだと言わざるを得ない。
11巻まで辿り着いたカイ戦士が知るこの世の真実。地獄を巡ってきた狼の経験知が語る。
すなわち、マグナマンド、あるいはダジャーン、この世界で最も必要なものは『体力点』ではなく『戦闘力点』なのだ。
なればこそ、俺は、かつての俺がもたらした、周到なる先見の明に唇を歪ませる。




【アクション・チャート 時の虜囚】  ローン・ウルフ 16人目(15度死亡)

能 力 値   .


・戦闘力点27(15点+2+2+3+1+4)  ・体力点40(28点+4+3+3+2)→全回復

・金貨6枚   ・14ルーン


マグナカイの教え(階級:サイアン・カイ)   .


・動物コントロール ・念波動 ・治癒術 ・上級狩猟術 ・ネクサス

・予知 ・上級武術(得意武器で戦闘力+4:斧、弓、幅広剣)

習得した伝授のサークル   .


・火のサークル(戦闘力点+1 体力点+2

・光のサークル(体力点+3

・精神のサークル(戦闘力点+3 体力点+3

装備(武器 2つまで)   .

矢筒と矢(矢筒1つに6本まで)   .


・斧

・デュアドンの銀の弓(弓の射撃ボーナス+3)

・矢筒:有(1つ)   ・矢:残り3本

特別な品物(11個/12個まで)   .

ナップザック(8個まで)   .


・水晶の星型のペンダント

・銀の兜(戦闘力+2)

・盾(戦闘力+2)

・鎖帷子(体力+4)

・カルトの火の玉

・ダイアモンド

・火種×2

・精神の指輪

・灰色の水晶の指輪

・地図




・アレサーの薬(戦闘力+2)

・アレサーの実(戦闘力+2)

・レンダリムの万能薬(体力点+6)

・カワマス(一食分)

・カワマス(一食分)

・食料:食べたときに体力点+3

・アレサーの実(戦闘力+2)

・レンダリムの万能薬(体力点+6)


悪くない。
実に悪くない『装備』、そして『ナップザックの中身』の数々だ。
何より、トーガール戦役のあの弩修羅場において、戦闘力を向上させるアレサーの果実すべてを守りきった技術は驚嘆に値する。
運も絡んでいたとはいえ、これはかなりの僥倖ではないだろうか。
徒手空拳で突き進んできたのも、悪いばかりではない。
必ずや――
このアクション・チャートこそが、ダジャーン界での狼を救う、最後の命綱になるだろう。

(つづく)