ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ

【マグナマンド俯瞰:(死亡・15)】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。


さて、クリア不可能だと脅されまくった高難易度の11巻『時の虜囚』も次回よりついに開幕。
恒例の地図読み&教えの向上ですが、実は11巻には巻頭マップがありません。
正確には、今回旅するはずのダジャーン界は未知の領域のため、地図がまだないという設定なのです。
代わりに巻頭についてくるのが北マグナマンド全図。



いやはや。
こうしてマグナマンド全域を眺めると、あらためて感慨深いものがあります。
地図の北東、ソマーランドを中心とするラストランド諸国から見習い狼の冒険ははじまりました。
最初は首都ホルムガードまで(1巻『暗闇からの脱出』)。
さらにドゥレナーへ1ヶ月かけて旅し、多くの犠牲を払いつつ、ダークロードとの大戦に勝利をもたらします(2巻『水上の炎』)。
北の大地カルトは一発クリア。
ボナターさんの面白さ加減がいかんなく楽しめました(3巻『カルトの洞窟』)。
8巻ダナーグ探索は、地図下方の大水峡テンタリアスを抜けてタレストリアのガーセンから向かったのですね。
タホウとストーンランドの距離や、トーガールからダナーグまでの距離なども見て取れます。
ダークランドをのぞく、ほとんどの土地に狼は足跡を残してきました。
多くの味方、それ以上の敵、数々の因縁。
これらをねじ伏せて、グランドマスター目前の狼がいるのです。


そしてついに、今巻において、狼はマグナマンド・AON世界さえ離脱することになりました。
そんな狼の次なる教えのステージはこれまたブッ飛んだもの。
新たなる狼の変態を見よ! 



サ イ ア ン ・ カ イ(教えを8つ身につけた階級)

  上級武術
 サイアン・カイは、彼らが習熟した武器を持って戦うさい、通常の3点でなく4点を戦闘力
に加えることができる。
 また、武器をもたず素手で戦うさいにも、戦闘力から1点減らすのみですむ。

  隠蔽術
 サイアン・カイは、敵をだますため、その身体的な特徴を変えることができる。カイ・マス
ターとしての階級が上がるにつれ、偽装の時間と効果は増大する。

  方向認知術
 この教えを身につけたサイアン・カイは、感覚をもつ生き物ならどんな生き物とでも対話
できるようになる。
 あらゆる超能力や呪文による探知から透明になり、身を隠すこともできる。

  念バリア
 この教えを身につけたサイアン・カイは彼らに向けられた精神攻撃を吸収してコントロール
できる。敵対的な力をそらすか誘導してダメージを減らし、あるいは逆に自身の精神攻撃を
高めることができる。

  予知
 サイアン・カイは仮死状態となって精神だけを切り離し、身体的な限界により調べられない
環境を探ることができる。
 この能力は「魂の歩行」と呼ばれる。
 カイ・マスターとしての階級が上がるにつれ、この能力を使用できる時間は伸びていく。
 この能力の使用中、実体は力を失い、攻撃に弱くなる。
「魂の歩行」中に実体を殺された場合、その精神――魂は消滅する。逆もまた同じである。


幽体離脱可能に……などという目先の向上に踊らされるなかれ。
真におそるべきは隠蔽術。『身体的な特徴を変えることができる』?なんだって?
つまり骨格をボキボキ折り曲げて体格を調節したり、カメレオンよろしく皮膚の色なんかを変更するのも自由? フズバッ!
……ううむ恐ろしい。
絶対に習得しない、ダメ教えなだけに、気になって気になってしょうがない。
オオッテリブル……いやはや、超人だ、とだけは言えるでしょう。
ともかく。
朕としては、戦闘力の底上げのため、上級武術の取得を検討中。
そして前回BOBちんの話していたおそるべき10巻からの移行ルールは、次回ご説明をば。
(つづく)