ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ
【パラグラフ2→→→パラグラフ332:超☆破獄武侠伝説・俺:(死亡・15)】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。
ネクサスと念波動の過剰使用、さらに立てつづけの死線。
鏖を実行して見せはしたが、狼は立っているのもやっとだった。
念波動含めトータルダメージ16点。
あれだけ会心の出目を叩きだして、この苦戦だ。いい加減……武器なしは、そろそろしんどい。
おまけに、勝利したのに報酬なし。
―― つまり、またしても武器入手ならず、だ。
「……ッざけんなよッッ!!」
そろそろマジギレ目前。
拾うことを許されない武器やら剣やら斧やらを蹴飛ばしつつ、トーガール深部へつき進む。
本気で武器をくれって。ひのきの棒(六尺棒)でいいからさ。
心底ゲームブックのルール縛りに苦しめられる。
気づけばパルミリオン兵はフラフラとどこか行ってしまった。ま、邪魔な連中だったし、すっきりだ。
無人の広場に躍りでる。
中央には、天を非難するがごとくにそびえる円錐塔が空をうがち、敷石が一定のリズムで脈動していた。
はるかな都市の深みから響くそれは、まだ見ぬ地底世界へ俺をいざなう。
……『拷問都市』への道だ。
戦闘のせいなのか、塔を守るべきドラッカー兵は全員持ち場を離れていた。
踏みこむなり、重すぎるほどの沈黙に圧倒される。
音のない世界。
剣戟も喚声も届かぬ、鋼の通廊をひたすらに下っていく。
そこかしこの分岐、隘路にドラッカーの気配を感じた。予備兵力が、後詰が、じっと待機している。
―― 何のために?
カイの教えにより気配は完全に遮断できている。
にもかかわらず、狼の警戒センサーはMAXに達していた。
―― 仮に、トーガールへの狼の潜入任務が、はじめから敵に知れていたら?
―― 侵入者を外に出さないための包囲網だとしたら?
だが疑心暗鬼など詮無きこと。影をつたい、光にまぎれ、どこまでも通廊を下った。
ついに……広い大階段で立ちどまる。
下から眩い橙色の光が射しこむ階段を降りかけた瞬間、戦慄と悪寒が心を冷たくした。
はじめて味わう恐怖。
このトーガール城塞に入って以来の、最悪の敵が、近づいてくる。
遮蔽物も物陰もない階段を……
ドドドドドドドドドドド・・・・・・・・!!
極度に発達した筋肉によって膨張し、稼働域を失った怪物のような猪首が……
オーガどころか戸愚呂1000%みてーな、胸筋と背筋ばかりの化け物が……
チャック・ノリスばりの地獄から来た上半身マッチョが……
あえて斬れない様に鋭く研がない分、硬度と重量を増加させて斬るより裂くことを目的とした
玄人好みの扱いにくすぎるダンビラ……
否、鉄塊をぶらさげて……
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俺の胴回りほどもある二の腕にめきめきと力瘤を作りながら。
吹き抜け構造の大階段をあがってくる―――― ッッ!!!
「乱数表」を指せ。太陽のサークルを身につけていれば、その数に3を加えよ。 0から6なら、348 7以上なら、47
まず習得はありえない太陽のサークルを修めてなお、100%の回避ができない敵との邂逅。
要求される乱数は、ほとんど理不尽の領域だ……
「……ッ……ッッ!!」
南無三とばかり、やけくそで乱数表にペンを叩きつける。
現時点で俺の体力は23点足らず、戦闘力は念波動までフル使用で25点にさえ満たない。
戦ったら終わりだとゴーストが囁く。
間違いなくブチ殺されるか、ナップザックのハッパすべてを失うことになるッ!!
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通過パラグラフ:2(戦闘)→332 治癒術の効果:+1点 現在の体力点:23点 |