ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ

【パラグラフ224:ジャンプアクションウルフ:(死亡・15)】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。



遠回りを強いられ、ひどく焦りながらブロール川をくだっていく。
そもそも急峻かつ川幅の広いブロール川は、渡河地点が極端に少ない。だからこそドラッカー待ち伏せが有効なのだ。
ようやく古い遊歩道を見つけ、数キロほど川べりを下る。
やがて、奇岩地帯へたどりついた。
世に言うブロールの蛇岩。
何世紀にもおよぶ侵食で磨きあげられた大岩が、巨人の飛び石さながら、泡だつ奔流のなか無造作に転がっている。
ここしか渡る場所はなさそうだ―― いずれにせよ馬は連れて行けない。
しぶしぶ馬を残し、大岩から次々跳び移っていく。
カイ・マスターの名は伊達ではない。軽やかに跳躍を繰り返し、やがて、その地点で立ち止まった。


 川のなかばまでわたってきたところで、ここまでのジャンプよりはるかに幅のある
距離をまのあたりにする。
「乱数表」を指せ。
 上級狩猟術を身につけていてプライメイトの階級に達していればその数に2を加えよ。


セービングロールの目標値は7以上。
なかなかの難易度だが、上級狩猟術のおかげでハードルは遥かに低い。
ここを超えれば次なる舞台、モガドールの森。そこを抜ければトーガールは目前だ。
確率5割。気合を入れてペンを乱数表に振り下ろす。
完璧な一撃。
あまりにも完璧すぎた。
―― 運命の一投、乱数表の出目は「9」。


……なんですと?


通過パラグラフ:(224)→  治癒術の効果:+0点   現在の体力点:13点
(つづく)