ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ
【パラグラフ96→→→パラグラフ126:孤狼無双・前篇:(死亡・15)】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。
乱数表の出目は「7」。
紙一重の命中補正をデュアドンの銀の弓 が強引に押し上げる。
命中だッ―― !!
矢はシンザール男爵に命中するが、首と背中を保護する鋼のあごあての縁に当たり 致命傷をまぬがれた。跳ねた矢は軌道をそれ、頭部に深いみぞをうがち、男爵は重々 しく膝をついた。 怒った雄牛のようにどなり、痛みに足をよろめかせながら、男爵は君のいる方向を にらみつける。
ソマースウォード をもっていれば、113へ。
ソマースウォード をもっていなければ、126へ。
「何ですと!」
「ほほゥ。ネズミがまぎれこんだらしい……なァ……(cv:若本規夫)」
シンザールの怒号と俺の驚愕の叫びがこだました。
冗談ではない。狼の放った完璧な一射、死の接吻をシンザールは強運のみでかいくぐったのか?
納得がいかず、「指はさみノゾキ」を用いて失敗時のパラグラフにも飛ぶ。
だが、そこも瓜二つの展開だった。
しかも、成否にかかわらず、それぞれのパラグラフから向かう次の飛び先まで一緒。
「神よ……」
呪詛を唇にのぼらせ、世界の創造神に悪態をつく。
さらに言えば選択肢もそうだ。
冷や汗を背中におぼえつつ、己が先見の明を感謝する。
万が一にもソマースウォード など佩いていようものなら、強制デスバトル突入だったのだ。
ともかく、シンザールは俺の装備を目にして雑兵だと判断したらしい。
しかし危難は去ってはいなかった。
「フフン、味な……真似を。斥候兵一人になァにができるゥゥ!」
野太い重低音(cv:若本規夫)が戦場の大気を震わせ、シンザールがなにやらクローンに命令を下す。
殺戮衝動に盲いた50体もの残存兵力。
クローンの軍団が、たった一人の侵入者―― この俺だ!―― を抹殺せんと、津波の如く殺到してくる……ッッ!!
クローンの群れ 戦闘力点23 体力点60
4回戦以内に戦いに勝ったら、11へ。
それ以上かかったら、321へ。
現在の体力点は22。念撃が使えるため、戦闘比は+1。
前後の展開からしても、4回戦以内に50体を斃しきれなければ、シンザール男爵が参戦してくる可能性が高い。
なんとしても、ここは4ターンで敵を滅ぼさねばならぬ!
通過パラグラフ:(96)→272→126(戦闘) 治癒術の効果:+1点 現在の体力点:22点 |