ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ

【パラグラフ77→→→パラグラフ  :エターナルリジェネレイターウルフ:(死亡・14)】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。



ゴースト島の由来にして、これまで幾多のエル斥候兵を、分遣隊ごと飲み込んできた悪夢の正体。
死してなお厳然たる力を振るう太古の死霊共が、襲い掛からんとして宙を舞う。
戦闘比は+4。悪くはない。
だが問題は、体力が5点しか残されていないこと。
満身創痍の狼めがけ、ドルイドたちが悪意に満ちた歓呼を浴びせ殺到してくる。



  セナー・ドルイドの亡霊たち  戦闘力点32  体力点40


ソマースウォード の2倍ダメージで圧勝のように思うがその実そうではない。
この戦闘比では、乱数表が6以下になってしまうと、必ず2点の手傷を負わされる。
つまり3ターン以下、2ターンで確実に殺しきらねばならないッ!



ソマースウォード をなぎ払う刹那、喉元をかっきられそうになり(乱数表2と4のはざま)、
よろめいて踏み込んでいく足がもつれ、危うく体をかわして交錯する(乱数表3と5のはざま)――


ちょっと待て。いや違う。待たなくてよい。
むしろ逆だ。
この程度で動揺するな。運よく乱数表の枠にペンが刺さったことで、最悪を回避しているのだ。
そう思えッッ―― !!
……若干の解説を加えるなら、これは通常の戦闘ルールに過ぎない。
今の2回戦分は、どの乱数表か判定できない場所をペンが指した。つまりデータとしては無効、お互いダメージなし。
よって、次からが真の1ターン目となるのだ。



ダメージ2点の浅手をこらえ、太陽の剣で18点もの大ダメージを与える(乱数表4)……が、
次のターン、よりによって狼の手傷は4点に達していた(乱数表1)――


「オヘアァァァァァェァァァァァァ」
長々と断末魔の叫びをにじませ……即座に次の戦闘フェイズに移行する。
いくつもの奥の手を重ねてこその狼。
俺の頭蓋に羽蛾戦のカッコいいBGMが鳴り響く。
そうとも。
この俺のバトルフェイズはまだ終わっちゃいないんだぜ!


「秘 奥 義・ パ ラ グ ラ フ 逆 行!!」


この瞬間、俺のゲームブック業発動!
この業はここまでの戦闘結果、そのデータをすべて捨て、亡霊どもとの第一種接近遭遇まで時を巻き戻す。
よって1ターン目より再戦、すべてやり直しとなるッ!


通過パラグラフ:(133(戦闘) 治癒術の効果:+0点   現在の体力点:5点
(つづく)