ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ

アナーリのシンボルは法と秩序だ

【パラグラフ76→→→パラグラフ137:パブリック・エネミー:(死亡・13)】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。



「さて、タホウ市の成り立ちとタホウのロアストーン について解説しようかと思っていたが・・・」
グウィニアンがじろりと俺をにらんだ。
「お主、2回目じゃな。繰り返すの面倒だから省略じゃ」
「うわァ……手抜きですゥ……」
「黙らっしゃい。既に死んでおったとは、嘆かわしいぞローン・ウルフ。大統領への請願書を書くあいだ装備でも整えておれ」
更に賢者は続ける。
「どっちみち、お主はアナリウムで評議会に出席するのだから」




【アクション・チャート 恐怖のるつぼ】  ローン・ウルフ 14人目(パラ76暫定)


能 力 値   .


・戦闘力点23(19点+2+2)  ・体力点33(26点+4+3)←現在21点

・金貨24枚  ・28ルーン


マグナカイの教え(階級:プリンシパリン)   .


・動物コントロール 念波動 ・念波動 ・治癒術 ・上級狩猟術

・ネクサス



習得した伝授のサークル   .


・光のサークル(体力点+3



装備(武器 2つまで)   .


矢筒と矢(矢筒1つに6本まで)   .



・バシュナのナイフ

・デュアドンの銀の弓(弓の射撃ボーナス+3)



・矢筒:有(1つ)   ・矢:残り6本


特別な品物(9個/12個まで)   .


ナップザック(8個まで)   .



・水晶の星型のペンダント

・銀の兜(戦闘力+2)

・盾(戦闘力+2)

・鎖帷子(体力+4)

・カルトの火の玉

・ダイアモンド

・火種×3





・銀の燭台

・銀のボウル

・砂金入りの小瓶

・青い錠剤(二服分)



そして、すべては賢者の予言どおりに動いた。
私的な会見要求は認められず、大統領からの返書を手にアナリウムへ向かう。
「神のご加護があらんことを」
グウィニアンの顔がやや愁いを帯びた。
「当然、お主も知っているだろうが、儂の予言はここまでじゃ。アナリウムでの運に賭けよ。探索の成功と生還を祈っておるぞ」
「ありがとうグウィニアン」
深く握手を交わし、毛足の長い天鵞絨で覆われた馬車の座席に身を沈めた。


アナリウムは騒然としていた。
やはり周辺には人がごった返し、階下の丸い議場では侃々諤々の議論が行われている。
順番が訪れ、俺は演説を始めた。
タホウの『るつぼ』にもぐる目的、ダークロードとの戦い、それらすべてだ。
チル議員とジラリス議員がやりあい、反対動議が提出される。
票は半々に分かれ、大統領の投じる一票を知るべく乱数票を指した。
結果は「6」。
待てよ。
ということは……?


 大統領の椅子のわきには、真鍮の篝火――法と秩序を司るアナーリのシンボルだ
――が設置された重厚な大理石の台座が立っていた。椅子の肘掛けに手を伸ばして、
大統領がボタンを押す。
 すべての目が、篝火の上にそそがれた。
 発火の眩い煌めきが奔り、深紅の炎が噴き出して、半球形の天蓋に向かって轟々
と唸りをあげた。


「否決だ!」
「否決されたぞ!」
「反対動議が通ったのだ!」


「何だと……」
「北方人の請願は否決された!奴を捕らえよ!」
俺の呟きは喧騒と怒号に飲まれた。
勝ち誇ったチル評議員の声が、悪意に満ちて響きわたる。
最後の一票を投じたトルトゥーダの顔が、始めて目にする邪悪な嘲笑に歪んだ。
耳を聾するばかりの無数の声が、異口同音に叫びたてる。


「その北方人をダークロードに引き渡すのだ!」


通過パラグラフ:(76)→105→300→137  治癒術の効果:+3点   現在の体力点:24点
(つづく)