ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ

【パラグラフ244→→→パラグラフ148:煌めけ孤狼:(死亡・13)】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。



ジャークやらドゥームオオカミやら・・・
有り体に言えばおこがましいにも程があるのだ。
下賎の雑兵風情がこの狼に叶うなどと本気で思っているのか……
1巻から登場する弱キャラ風情が二度と図に乗らぬよう教育してくれよう。
貴様らは骨の欠片一片たりとも残さんッッ!!
冷たい刃と魔力の渦が織りなす絶妙のコンビネーションで雲霞のごとき軍勢に斬り込んでいく。

 
 たちまち君のまわりは獣の唸りと金切り声に満たされた。 
 馬上へ覆い被さらんばかりの敵の物量と迫りくる体躯が感覚を圧倒してくるが、 
カイ・マスターである君はこの白熱した戦闘の最中でも氷のように冷ややかに神経を 
保っている。 
 断固として君は戦い続け、カイ戦士としての速度と技量で更に1ダースの敵を 
幾重もの打撃で死体にする……(中略)……背中合わせに戦うバネドンの体が時折 
閃光に閃き、彼の指から痛烈に迸る炎は戦闘の騒音を圧して鞭のように大気を裂く。 
 やがて、新たな敵――ドゥームオオカミとその乗り手――の波が現れた。 
……(中略)… 
 乗り手は倒れたが、騎乗していたドゥームオオカミが大きく飛びだし……(中略)…… 
……獣もろとも地面に引きずり倒される前に、すばやくこの獣を殺さなければならない。 
 


さくさくっと乱数表を3連続で刺す。
卓越した技量でドゥームオオカミをさくっと仕留める、その出目は、
1.
1.
そして・・・・・・だッッ!!!!!!


って、え・・・えええ・・・??
まさか、この狼、トリプルエースを引き当てまったか!?


「ほ……ホ……ホンゲェェェ!!!」

ジャークの大群に飲み込まれ、ブッ飛ばされていく。
ヤッダァァァバァァァー!!!
0,1%の、1000分の1のジョーカーを引き当てやがったぁァァ!!!
こんなバカな。
ありえない。



あああ


ありえNEEEEE!!!!


叫んでみても時既に遅し。
俺が敵に喰らわせたダメージの合計は25点……最後の1点分を、殺しきれないッッ……!
止めを刺した4回戦目の乱数表も「6」。
食らったダメージ10点+念撃で消耗した体力2点で、しめて12点のダメージお買い上げッッ!!



天国!
地獄!
大地獄!
……などとギャングスタラップを踊っている場合ではなかった。
冗談ではない。
ないが……事実、最強の狼は血みどろだった。
往生際の悪いドゥームオオカミの爪が鞍の鐙に突き刺さり、騎乗していた俺を引き倒したのだ。
チンケな雑兵風情が、この狼の前に立つんじゃあないッッ!!
罵り呻きつつ、立ち上がった俺の前で、敵はさらなる変身を遂げていく…………!!
獣の死体の向こうから、ぞっとするような蹴爪の音が轟く。
牙を鳴らすドゥームオオカミの背中に……
完全武装のジャークたちが円盾を構えて獣に跨り、ギザギザの長剣を引っさげて疾駆してくるっ!



6人のドゥームオオカミ乗りたち 戦闘力点38 体力点56

落馬しているため、2回戦までは戦闘力点が 2 点 低くなる。


「何ィィィッッ!!」
俺、絶叫。
1巻プレイ時に遭遇こそしなかったが、噂には聞いたことがあった。
ドゥームオオカミを駆るジャークは、互いの戦力を倍化させ、ソマーランドの騎兵に拮抗しうると。
しかし、まさか、 戦闘力38点 とは!! 
信じがたい膂力と突進力を持って、最弱の下克上が始まろうとしていた。
連戦のため、治癒術での回復ボーナスもなし。
しかもここでは落馬してしまったため、動物コントロールによる戦闘力点アップさえない。
万全を期して念波動を使ったことが、さらに最悪の目を呼びこんでしまったのだ。
戦力差は実にマイナス15。
しかも、戦闘力が落ちこむ最初の2回戦は戦闘比マイナス17 にも達する。
戦闘結果表なら一目瞭然、−11以下は乱数表8以上でようやく互角の打ち合い、しかも敵のワンターンキルもありうる。
念波動を用いて4点のボーナスを加えても、まだ戦闘比は−11以下なのだ。
何という無惨。
狼の命は、ここで尽きるのか・・・・・・?


通過パラグラフ:244(戦闘)→148(戦闘) 治癒術の効果:0点   現在の体力点:21点

(つづく)