ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ

【パラグラフ91→→→パラグラフ73:ハッパを抱いて溺れ死ね:(死亡・13)】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。




「アクション・チャート」の調整が終わったら「乱数表」を指せ。
 ネクサスを身につけていれば、その数に4を加えよ。
・0から4なら、73へ。
・5以上なら、246へ。


ペンを突き立て、しばらくは動かず、残心の姿勢をとりつづけた。
長かった……
乱数表は、「6」だ。













・・・・・・って?


――秘 奥 義 ・ サ イ コ ロ 交 換 : 発 動 ――


ゲームブック業の揺り戻しが発動する。
自ら定義したペナルティが、因果を書き換えていく。
「9は0へ、1は8へと逆転する」……そう決定したのはこの俺なのだ。
その定義によって、出目が入れ替わり、6は4に転じていく。
この逆境を引っ繰り返すべきマグナカイの教え、ネクサスを身につけていない俺にとって、それは絶望的状況だ・・・

 
 荷物を半分を捨てるという決断は、取り返しのつかない判断ミスだった。 
 君が放棄した重量は水面に浮き上がるために十分ではなかったのだ。 
 全身を蝕む苦痛が君を苛んでいく。 
 もはや運命に抗う力もなく、ナップザックの重みによって君はゆっくり 
湖の底まで沈んでいき、いまや水が肺のなかを満たしつくす。 
 


「お゙ぉおォおんーいぃえーお゙ぉおォおんほお゛お゛っほお゛お゛っいぃえー!!!!!」


酸素が足らず、断末魔の一呼吸とともに地底湖の冷水を肺に注ぎ込んでいく。
みるまに目が眩み、胸が焼けるように燃え上がる。
全身が麻痺し、急激に浮力を失っていく。
―― 所詮、やりたいようにやったところで。
―― この程度かよ……
その先は、もはや思考さえ霞み、形にはならなかった。

 
 君の命と探索の旅はここで終わる。 
 



『ローンウルフ13人目 再起不能(リタイア):墓碑銘:地底湖の底で、ハッパとともに眠る →To be continued 』

(つづく)