ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ

【パラグラフ321→→→165:廃鉱にて:(死亡・12)】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。

小屋を出て、さらに銀山へと続く道を進む。
銀山へと続く道を進むと、縦坑の入り口に板切れが突き立ててあった。
銀山はトンネルが崩れた直後に閉鎖されたらしい――生き埋めになった20人の墓標だ。
坑道の奥深くから、誰かが鶴嘴を振るう音が絶えず聞こえてくる。
ペイドを見やる。
俺と同じく、瞳孔が猫科動物の如く拡大していた。
思いは一つ。
略奪は徹底的に。証人は一人残さず抹殺する――
薄暗い坑道へと足を踏み入れ、鋭い石片や深い水溜まりを避けつつ進んでいく。
やがて地上からの光も届かなくなり、坑道は漆黒の闇に包まれた。
闇の中での突然死―― マグナマンドではもっともポピュラーな死にフラグ―― を避け、カルトの火の玉 を取り出す。
トンネルの崩落した場所がはっきり見えた。
坑道の中では、鶴嘴の音が更に大きく反響している。
やがて坑道は二手に分かれた。新しい方には銀鉱石が無造作に積み重ねられている。
奥を覗き込むと、鉱夫帽を被った小人が精力的かつ野放図に坑道を掘り返していた。悪党の仲間に違いない。

声を掛けると、小人は手を止め「君か、フィルチャー?」と言いつつ振り返った。
ここからは正確に引用させていただこう。


 
君がフィルチャーでないとわかると、彼は鶴嘴を君の頭めがけて投げつけた。 
君は首をすくめてよけたが――(中略)――ペイドの胸に深く突き刺さった。 
必死で助けようとしたが、傷は致命傷だった。 
怒りがこみあげ、君は仲間を殺した者に向き合ったが、小人はボー銃の 
銃口をこちらに向けていた。 
彼が引き金を引くと、君は首を吹き飛ばされた。 

「おお……何てこった……ジーザス……ッッ!!!!」
「俺の名だ。地獄に落ちても忘れるな
嘯いたのは小人なのか、得意満面のBOBドグサレ様なのか。
いずれにせよ、このパラグラフに飛んだ瞬間、俺は死んでいた。
ゲームブック業を使う猶予さえ与えられず、お決まりのデッドエンドを脳裏に焼き付けて……


 
君たちを殺した者も無事ですまなかったのが、せめてもの救いだった。 
銃を撃った衝撃でトンネルの天井が落ちて、小人は生き埋めになったのだった。 

君の命と探索の旅はここで終わる。 

誰が夢想しえただろう。
歴代最強のカイ・マスターが、予知の警告すらなく、選択肢一つで昇天するなどと……



『ローンウルフ12人目 再起不能(リタイア):死因 散弾銃で頭が吹き飛ぶ→To be continued 』

(つづく)