ゲームブック・リプレイ:ローンウルフシリーズ

【パラグラフ168→→→パラグラフ175:俺の征く道ヴィクトリー金融道:(死亡・10)】
プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。



クォーレンから2日目の夕刻、龍を象った巨大なバレッタの城門をくぐり抜ける。
……一応の経緯をまとめてみよう。
甦った不死者たちを乱数0のクリティカルで一閃で全滅させた(ネクサスは無いのでやはり寒波で−2のダメージは負う)。
宿屋の謎解きで25枚の金貨は×2、MAX50枚となった。
最強に強まった(財政的に)俺は大英断を下して宿での宿泊を拒否、自前の食糧を喰って寒い厩で震えて眠った(体力−2)。
よって、アレサーの実を3つ買ってなお、金貨は41枚。
だが、まだ足りない。
というかもっともっと金が欲しい……ゼニコが足らんのじゃあああーッッ!!!
リューエンの薬屋でハッパを買い占めたは良いが、直後に文無しに転落するのは格好悪いじゃなーい?
てことはバレッタでもひと博打打って金貨を満タンにしたいじゃなーい??



そんな訳でやってきました我らがクロスド・ソード旅館。
相変わらず兵士の脳天を射的の的に見立てた物騒な博打が進行中。
こうなると悔やまれるのは最大の奥義を前回使ってしまったことだ。
そう。
門外不出のあの奥義、「目 ェ 開 じ な い で 乱 ・ 数 ・ 表 !!」だ。
その絶大なる無敵の効力とあまりの脳の悪さの為、相当な勢いを必要とし、しかもあとで必ずやってもうた的気分になる諸刃の剣なのだった。
まあいざとなったら小技ぐらいは使ってもよし。そう決めていざ博打へ。
繰り返しになるが、2度乱数表を指し、最初が「二度目の数+3」より大きければ騎兵が兵士の脳天を叩き割って俺の勝ち。
二度目が大きければ兵士の頭に載せた林檎だけを槍で穿ち抜いて騎兵の勝ちだ。
ここで賭けるのはほんの4枚。
というのも直後に遭遇する強盗から金貨5枚 を頂戴する心算だからであり、俺としては45枚まで増やせればそれで良いのだ。
乱数表の一投目……出目は「8」。なかなかの強運。
二度目は……「5」。
5?






特殊な嗜好の紳士向け雑誌を読んでいた凡夫の野郎がムクリと起き上がったので一時リプレイ中断。厳正な審査に突入。
ていうか、本文読むと、両者が同じ数字の時は記述が無いのだ。



結論。梵天の野郎からの有り難い御託宣は『もう一度やり直せばいいじゃなーい!』
……という訳で、二度目の乱数表は指し直し。
失敗したら最終奥義の発動も辞さない構えで、獲物を前にした肉食獣のように狙う。


あっさり「1」が出た。
拍子抜けだな。楽々金貨を45枚に増やし、ここで切り上げる。
相変わらず弱い強盗を剣も抜かずにクリティカルで撲殺し、遂に金貨は50枚。何もかもがパーフェクトだウォルター。
だがそれだけに無性に不安に駆られる辺り、俺も相当に追いつめられているのだった。
金貨3枚を払って二等個室に止まり、体力を1点取り戻して現在の体力点は初期−3点というところ。
翌朝ブラス街へ向かい、深夜にはバレッタ西門の外へ出て、道を急ぐ。
―― 目的地はアモリーだ。

(つづく)